<目次>
 1.クスコへ(このページ)
 2.マチュピチュ(1)
 3.マチュピチュ(2)
 4.クスコ
 5.聖なる谷ツアー
 6.クスコ~プーノ、チチカカ湖
 7.プーノ~アレキパ
 8.コルカ峡谷~リマ~ナスカ~リマ
 

    クスコへ

*この旅行記は旧ページにアップしていた旅行記を改変したものです(写真の枚数を増やしサイズも少し大きくしました)。

2000年夏の旅である。春にメキシコ・グアテマラを訪れた流れというわけではないが、夏も同じスペイン語圏の南米ペルーへ行くことにした。最大の目的は空中都市マチュピチュ、そしてナスカの地上絵。

そこで大きな問題となるのが、航空券。夏のハイシーズンなので、相当の出費を覚悟しなくてはならない。が、この年は運のよいことに友人がアメリカに留学中だった。メールで尋ねてみると、アメリカ・ペルー往復の格安チケットが入手できるとのこと(今はアメリカ発南米行きのチケットの入手はネットで簡単にできる)。そこで、東京・ロスアンゼルス往復はJALの特典航空券を押さえ、そこからアメリカ発券の格安航空券でリマへつなぐという手を使うことにした。ロサンゼルス発のチケットは日本へ郵送してもらうことにした。


<1日目(8月15日)>
11時半ころロサンゼルスに到着。

アメリカでは同一空港での国際線のトランジットでも、いったん入国審査を受けなければならない。ペルーに行くためのトランジットである旨を書いた書類を見た審査官、「スペイン語できるの? スペイン語で1,2,3・・・って言ってみて」ときた。一応数字くらいは予習していたのだが、思いがけない質問で答えにつまってしまった。審査官氏は大丈夫?という顔をして笑っている。

さて、リマへの便の出発は深夜の1時近く(16日)。時間が有り余っている。昼食後しばらく空港内の椅子で休息をとっていたが、空港内に荷物の一時預かりを見つけたので、バックパックを預けてサンタモニカへ行ってみることにした。

16時すぎ、空港からのシャトルバスに乗りLAXバスセンターへ出た(ここからロサンゼルスのあちこちへのバスが出ている)。ここからビッグブルーバスに乗りサンタモニカへ。運転手は太った黒人のおばさん。すごい貫禄で、てきぱきと乗客に対応している。「サンタモニカ」は正確にはどう発音するのか知らなかったが、適当な発音で尋ねると「行く」とのこと。

17時すぎにサンタモニカの街中に到着。一応、海岸を散歩することが目的なので、砂浜まで出てみた。しかし、普通のビーチであった、当たり前だが(しかし、1枚くらい写真を撮っておけばよかった)。

サンタモニカで夕食をとり、空港へ戻るということも考えたが、やはりこういうところは自分にはにつかわしくない。ということで、約1時間の滞在でサンタモニカをあとにした。



<2日目(8月16日)>
午前1時ころ、コパ航空(コンチネンタル航空と提携しているパナマの航空会社)でパナマに向けて出発。現地時間の9時半にパナマ到着。乗り継ぎ時間はわずか1時間弱だが、なんの問題もなくトランジット完了。10時25分、定刻通り、コパ航空のリマ行きは出発。ペルー時間の13時50分、無事リマ到着。

今回の旅行は、旅程のかなりの部分を日本で手配していったのだが、まず、翌日のリマ-クスコのフライトのリコンファームをした後、タクシーでリマ市内の予約しておいたホテルへ向かった。



<3日目(8月17日)>
4時前に目が覚めた。時差ぼけのせいかもしれない。

7時すぎに朝食をとり、7時半にチェックアウトしてタクシーで空港へ向かった。

タクシーは前日、空港からホテルまで乗ったのと同じタクシー。運転手が迎えに来るというので、お願いしたのだ。途上国のタクシーの運転手は概して商売熱心である。



リマからクスコへのフライト。



クスコは標高3300メートル余り、高山病が発症しないか心配になるが、不思議と息苦しさなどは感じない。

到着口を出てちょっと待っていると、今回のクスコでのホテルや、マチュピチュやプーノへの列車のチケットの手配をお願いしたNAOツアーの社員が出迎えに来た。 

ホテルに落ち着いたあと、昼食をとるために街へ出て、食事後はすぐホテルにもどった。やはり高山病が気にかかる。初日はゆったりと、と思った。しかし、かつてチベットで感じたような、フラフラした感覚がまったくない。どうやら高山病の心配はなさそうである。それで、また街へ出た。金属製のマグカップをさがさなくてはならない。実はいつも旅に持ってくる登山用のアルミ製のマグカップをバックパックに入れ忘れたのだ。旅に慣れすぎたため、荷物のチェックを怠ったことが原因である。せっかく投げ入れ式の湯沸かしとコーヒー、ココア、日本茶などをもっているのに。。。ホテルの部屋にグラスはあるが、この先、そういうレベルのホテルばかりに泊るとは限らない。

しかし、さがし方が悪かったのか、金属性のマグカップは見つけられず。ちょっとだけクスコ中心部を散歩して、あとはホテルで休むことにした。



クスコでの宿。




クスコの街のあちこちに見られる精緻な石組み。これはインカ独特のものなのだそうだ。