マチュピチュ(1)

<4日目(8月18日)>
この日も早朝から起き出した。というかほとんど眠れなかった。どうも時差ボケがかなりきついようだ。

ペルー到着2日目にして、この旅のメインイベント、マチュピチュ遺跡観光だが、マチュピチュへはアウト・バゴン(2000年当時の名称)という観光列車で行くことになっている。これも前もって、メールでNAOツアーにお願いしておいた。

6時にNAOツアーの車がピックアップに来ることになっている。ホテルはまだ深い眠りのなかで朝食はお願いできない。ということで、投げ入れ式ヒーターで沸かした湯でインスタントコーヒーを入れ、バランス栄養食をがじって朝食とした。

6時すぎピックアップサービスのワゴン車がやって来てサン・ペドロ駅へ。

ちなみに、その後サン・ペドロ駅発マチュピチュ行きの列車はなくなり(サン・ペドロ駅自体がなくなった?)、クスコ近郊のポロイ駅発とオリャンタイタンボ駅(クスコから75km)発の列車が運行されているようだ。

列車では2組5人の日本人旅行者と一緒になったが、2組とも日本人ガイドをつけていた。こちらはガイドなしだ。ガイドの話をただで聞くのは悪いので、話の中に加わるのは避けることにした。

6時半出発。クスコの街を出たあと、列車は何度もスイッチバックを繰り返しながら高度を稼いでいく。クスコは盆地に開けた街なので、一度高度をあげなければならないのである。ちなみにこれから行くマチュピチュの高度はクスコよりずっと低く、2300mほど。最寄の駅アグアス・カリエンテス(現マチュピチュ駅)は2000mを切る高度である。

9時40分ころ、アグアス・カリエンテス駅到着。駅を出て少し歩くと、遺跡へ向かう沢山のバスが並んでいた。クスコからの1日ツアーの場合、列車とこのバスのチケットがセットになっていた。

10時10分ころ、遺跡の入口に到着。バスの乗降場所からは遺跡の全貌が見えないが、入口からちょっと進むと、目の前に息を呑むような絶景が広がった。




アグアスカリエンテス駅(現マチュピチュ駅)。




遺跡の入口前にあるバスの乗降場所(これは帰りに撮った写真)。




遺跡へのアプローチ。




ついに来ました、あこがれの「空中都市」マチュピチュへ。16世紀前半、インカ帝国はスペインに征服されたが、インカの人々は、これに抵抗するため、山奥に秘密基地ビルカバンバを建設したといわれる。そのビルカバンバを探していたアメリカの歴史学者ビンガムが1911年に発見したのがマチュピチュである。ただ、その後、ビルカバンバはさらに奥地にあったということが明らかにされている。




右奥のとんがった山はワイナピチュ。これがマチュピチュの風景を一層味わい深いものにしていると思う。




流れる雲がいい感じ。




上の方に掲載した写真より、だいぶ高い位置から撮ったもの。




遺跡のすぐ横は深い谷。




遺跡のあちこちではリャマが草をはんでいた。




リャマとマチュピチュ遺跡。ちょうどよい構図になる場所で草をはんでいてくれた。




似たような写真ばかりになってしまうが、上の方に掲載した写真を撮ったときより晴れてきた。




ワイナピチュの上の方まで段々畑がある。




ここから3カット、徐々にカメラの方向を右へ動かしています(同じ位置からだったかは定かではありません)。




観光客はけっこういたが、遺跡が広いのでラッシュという感じにではなかった。その後、観光客が増大したようで、よい時期に訪れることができたのかもしれない。