<目次>
 1.ガッツのない旅人(僕)は同日乗継ぎのカサブランカ・インは避けるのだ(このページ)
 2.モロッコ宿泊のトレンドはリヤドなのだ
 3.ジャマ・エル・フナの変化
 4.何もないオアシスの村の暑いが優しい宿
 5.砂漠は招くよ
 6.フェズの迷路を甘く見ると痛い目にあうのだ
 7.タンジェ港の出国審査でトラブル発生
 8.アンダルシアの白い村、ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ
 9.ちょっとだけセヴィージャ観光
 9.旅の終わりはパリ散歩
 

  ガッツのない旅人(僕)は同日乗り継ぎのカサブランカ・インは避けるのだ

※この旅行記は2008年夏に旅してからあまり時間のたたないうちに作成・アップしていたものですが、最後まで出来上がらぬまま放置していたので、2022年秋、完結させるべくリニューアルしたものです。

恒例の夏の旅である。行き先の中心はモロッコ。もう何度行ったかわかならくなりかけているくらいリピートしている。何に魅かれるのかは、今一つ明確に答えられないが、「雰囲気」が気に入っているのだ。とくにマラケシュのジャマ・エル・フナ(フナ広場)は、今、僕にとって最も魅力的な場所の一つである。

今回のモロッコ旅行は飛行機での入国(スペインから船で行ったこともある)。日本からだとフランスのパリに飛び、飛行機を乗り継いでカサブランカ・インというのが最も便利なルート。

フランスはモロッコの旧宗主国だけあって、モロッコへの航空機の便数も多くて便利である。日本からだと同日乗り継ぎでカサブランカに着ける。しかし、問題はカサブランカ着の時刻だ。夜のかなり遅い時間帯の到着となり、カサブランカ市内への移動はタクシーだけとなる。ここではおそらくタクシーの運ちゃんとの運賃交渉が必要となる。まあ、それも一興だが、へんな運転手に当たってしまったら目も当てられない。さらに深夜近くのカサブランカ・インだとホテルさがしも面倒だ(前もって予約しておくという手ももちろんあるが、選択肢が高めのホテルに限られてしまう)。旅の初めはダラダラと、そして次第にペースアップというのが僕自身の旅のポリシー(単にガッツがないだけなのだが)。

翌日の乗り継ぎにしても追加料金はかからないし、パリの街をふらついてからモロッコに入るというのも悪くはない。カサブランカのホテル代+空港~ホテルのタクシー運賃とパリのホテル代+空港~パリ市内往復はもちろん後者の方が高くつくことと、モロッコで使える時間が実質的に1日減るという問題があるのだが、モロッコではどことどこへ行こうなどという具体的な計画はほとんどないので、1日位はどうでもよい。



<1日目>



成田を昼過ぎに出て、日のあるうちにパリ到着。まだ、かなり明るかった(写真はオペラ座を背にする位置で撮ったもの)。




オペラ座。




オペラ座近くのバス停。




<2日目>
パリ発カサブランカ行きの便はけっこう多く、いくつか選択肢があった。早朝便に乗れば、カサブランカ到着後、マラケシュまで移動するのも容易。つまり、カサブランカに泊ってマラケシュへ移動するのと、さして変わりがない。もちろん、マラケシュ観光の時間はかなり減るが。

しかし、パリ発の早朝便に乗るガッツはなく、昼頃の便をチョイスし、ホテルで朝食を食べ、ゆっくりシャルル・ド・ゴール空港へというスケジュールとした。

カサブランカの空港からカサブランカ市内へ出るには鉄道が便利。とはいっても、1時間1本程度なので、1本逃すと、時間的ロスはかなりのものになる。また、街の中心に近いカサ・ポール駅への直通列車は基本的にはなく、乗り継いでカサ・ポール駅へ向かうか、カサ・ヴォワジャー駅で降りて、タクシーやバスを使うかしなければならない。しかし、カサ・ヴォワジャー駅のタクシーがまたぼったくりタクシーなのだ(といっても1回、1台しか経験がないのだが、街の事情に詳しくはない外国人観光客が多く降りる駅だから、その手のタクシーがたくさん集まってきても不思議ではない)。その時はタクシーとの交渉は不調におわり、バスで市の中心部へ移動したので、今回もバスでということも考えたが、大き目の荷物を持って満員バス(すいている場合もあるが)に乗るというガッツもないので、列車を乗り継いでカサ・ポールへというルートを選択。

カサ・ポール駅到着後、ホテルを探す前にCTM(国営バス)のターミナルに寄って、翌朝8時半発のマラケシュ行きのバスのチケットを購入。民営バスのターミナルは市街地から離れているが、CTMは中心部にあり便利である。



薄暮のカサブランカ。奥の壁は旧市街を取り囲む壁。




カサブランカで泊ったホテルの部屋。色使いがモロッコ。