ジャマ・エル・フナの変化

<3日目続き>
部屋に荷物を置いて、リヤド内の写真を撮ったあとは、もちろんジャマ・エル・フナだ。
14時半、広場に面したところにあるカフェのテラスで遅い昼食をとり、行きかう人々を眺める。



ジャマ・エル・フナ(フナ広場)へ向かう。




フナ広場近くの絨毯屋兼カフェみたいな店。




フナ広場。一番暑い時間帯ということもあってか、まだ、閑散とした感じ。あちこちから客を呼ぶ水売りの鈴の音が聞こえてくる。




やはり暑いので街歩きはやめにしてホテルに戻る。途中、旧市街にある有名なカフェらしいCAFE ARABEに寄ってミント・ティーを一杯。




写真ではわからないが、日よけのところに鉄パイプがあり、そこに水が流されており、あちこちから一定時間ごとにミストが噴射されて涼しい。



ミントティー(ナッツ付きで25DH)。さっき無理やりリヤドへの案内をしたおっさんは、このレベルのお茶がしたかったのだと思う。



カフェを出た後、ちょっとだけ旧市街の路地に分け入ってみた。何の目当てもなく歩くのだが、マラケシュの旧市街もそれなりの迷路なので、あまり深く分け入ってしまうと、出るまでに時間がかかり、暑さの中体力を消耗する恐れがある。適当なところで、ホテルへの道にもどることにした。



ランプ・シェイドの店。




店の奥が工房(だと思う)。







こういう行き止まりがあちこちにある。






部屋に戻り2時間ほど休息。休息が必要なほど、まだ、本格的な観光はしていないのだが、ここに行かなくちゃという場所もないし、完全にのんびりモード。もっと旅程に余裕があれば、マラケシュにもう一泊して、のんびりモードから一段レベルをあげて、だらだらモードへというところだが、さすがにそこまでの時間はない。

18時すぎ、フナ広場もそろそろ賑やかになってくる時間帯だ。フナ広場の雑踏に浸るというのがこの旅の大きな目的なので、ちょっと重くなりかけていた腰を上げる。しかし、旧市街の細い道を行くと、また、足取りも軽くなる。








広場に着き、いつものようにジュースの屋台に立ち寄り、名物のオレンジジュースを一杯(3DH)。オレンジは春の果物だと思うが、保存がよくて、非常にうまい。難点は、ここに立ち並ぶ屋台のジュースは氷を使っているということ。氷の衛生面は大丈夫なのだろうか。しかし、幸い今のところここのジュースで腹をやられたことはない。



ジュースの後は、適当な入り口からスークの中へ入り、適当に歩く。適当にというのが唯一のポイント。




日が傾き人がたくさん集まってきたフナ広場。




広場を見渡すことのできるレストランで夕食をとる。もう7時を回っているが、日はまだ高い。写真の料理はタジンという煮込み料理。




ジャマ・エル・フナ(フナ広場)とクトゥピア(中央左寄りのところの塔)。ずっと変わらない眺めと思いきや、ここ10年で大きく変化しているという。人の密度の濃い部分の手前半分強が屋台の立ち並ぶ範囲。実はここ10年くらのうちに屋台の数がどんどん増えて、フナ広場のもう一つの名物、大道芸人の活動スペースが浸食されているという(自分は10数年の間に何度も来ているが、言われてみればそうかなと思う程度。かなり鈍感だと思う)。なぜ、そんなことが起きているのかというと、観光化が原因だとか。観光客受けし、儲けやすいため、食べ物屋の屋台がどんどん増えているというのだ。そのため、伝統的な大道芸が存続の危機を迎えているらしい。とくに外国人観光客にはわからない、モロッコの物語り芸などは。




フナ広場の雑踏を味わいながらリヤドに戻る。なんということはない写真ですが、自分にとっては記憶を呼び戻してくれる貴重なカット。




リヤドに戻ってきました。