<目次>
 1.地中海岸の遺跡再訪1(ペルゲ)(このページ)
 2.地中海岸の遺跡再訪2(アスペンドス・スィデ)(予定)
 3.ロドス島へ(予定)
 4.アテネ・オリンピック1(予定)
 5.アテネ・オリンピック2(予定)
 6.イスタンブールで時間つぶし1(予定)
 7.イスタンブールで時間つぶし2(予定)
 8.イスタンブールで時間つぶし3 (予定) 

 地中海岸の遺跡再訪1(ペルゲ)

 2004年8月、またまたトルコへ出かけることにした。以前訪れたとき雨にたたられたアンタルヤ周辺のペルゲ・アスペンドス・スィデなどの遺跡をめぐり、まだ行ったことのないクサントスなどにも行き、時間が余ったら久しぶりにカッパドキアにでも行ってレンタサイクルで走ろうかと考えた。真夏のカッパドキアを自転車で走るなら帽子でもないときついだろうと考え、キャップも購入し準備万端整えていた。

ただ、トルコの隣国ギリシャで開催されているオリンピックも若干気になっていた。2021年に開催された東京オリパラにおける金まみれの汚さに幻滅するまで、それなりにお金で動いている部分があったとしても仕方がない部分もあるだろうと思い、オリンピックなるイベントはどちらかといえば好きだった。そんなわけで計画段階でアテネ行きの可能性もさぐってみたが、ホテルが空いているかどうかわからない、かつ、料金もバカ高のようで、おとなしくトルコだけ旅して帰国すべきだろうという、一応の結論に達した。

8月17日の昼過ぎ成田を出発。飛行機はトルコ航空とJALのコードシェア便で、僕の航空券はJALの特典航空券である。この特典航空券というのが、あとあと効いてくる。

12時間の空の旅を終えてトルコ時間の午後8時半すぎにイスタンブールのアタチュルク国際空港に到着。入国後は両替をして、すぐに空港バスで新市街に向かった。

トルコには2002年から3年連続で訪れていたが、1ドル=約150万トルコリラであまり変化がなかった。どうやらトルコリラの激しい下落は止まったままのようだった。しかし、空港バスは前年の700万リラから750万リラに値上がりしており、インフレ自体は続いているようだった。

珍しく初日のホテルは予約していった。出発前にイスタンブールの旧市街で爆弾テロが起きており、夜にホテルを探して(イスタンブールは慣れ親しんだ街なので「探す」というか「選り好みして」ということ)、旧市街をうろうろするのは避けようというわけだ。

8月18日朝、地中海岸の観光の拠点となるアンタルヤまで飛ぶべく空港バスで空港へ移動。アンタルヤまでの航空券は日本で確保済みである。

11時25分、ほぼ満席の状態でアンタルヤ行きの便は出発。約1時間で到着。
アンタルヤ空港からアンタルヤまでも空港バスで出たが、ここの料金も750万トルコリラ。

1時半過ぎに市内に到着。勝手知ったる街である。カレイチとよばれる旧市街にホテルをとろうということで、どんどん歩いていく。ホテル探しはパッと終わらせて、今日のうちにペルゲ遺跡だけでも行っておきたい。

ホテルはエアコン付きというのが条件。旅行期間も短いしケチケチ旅行はしないつもりである。アンタルヤ港を見おろす高台の上にあるティルク・エヴィ・ホテルという小奇麗なホテルにチェックイン(城壁の内側に作られているので部屋からは港は見えない)。

2時すぎに外出して遅い昼食をとり、ペットボトルの水を購入してペルゲへと向かった。

以前は、アンタルヤからタクシーでペルゲ・アスペンドス・スィデと回ったのだが、今回はできうるかぎりバスやドルムシュで行こうということでやって来た。

まず、メイダンというところまで行き、そこからバスに乗ってペルゲ遺跡最寄の町アクスへ向かう。

3時20分、メイダンから約20分でアクス到着。ここからペルゲまでは2キロの道のりがあるが、公共の交通機関はない。タクシーはなるべく使わないという方針なので歩く。ただ、日差しが強烈である。かばんから雨傘を取り出して、これを日傘として使って歩いていった。日傘という傘の使い方が珍しいのか、途中、地元の人たちにジロジロ見られる。

25分くらいでペルゲ遺跡の入口に到着。



まず、紀元前2世紀に建造されたという競技場に入った。234m×34mという細長いかたちの競技場だ。ちょっとわかりにくいかと思うが、奥の観客席のカーブしている部分はよく残っている。




競技場を抜けてローマ時代の建築物であるらしい南門(ローマの門)からアクロポリスの丘(とはいっても海抜50m程度)の麓の街区に入っていく。門の向こうに見える建造物はヘレニズムの門。




ヘレニズムの門。




ヘレニズムの門を背にして進む。向こうに見える小高い場所はアクロポリスの丘。




ヘレニズムの門からずっと進んでから門の方を眺める。中央の構造物は水路だとか。




列柱の左側はアゴラ。




暑さでのびていた(?)ワンコ。



以上が、遺跡の写真だが、鋭い人は「劇場は?」と思われるかもしれない。そう、ここペルゲにも3世紀に建造された劇場があり、なかなかの保存状態なのだが、残念ながら補修工事のためのかで、公開中止中。せっかく再訪したのに。



劇場の中には入ることができなかったので、劇場の外側をバックに花の写真を1枚。





アンタルヤ港の夕景。



夕食後、ネットカフェに行った。自分のホームページの掲示板を開くと「アテネ五輪に行くことを期待している」という書き込みがあった。半分冗談なのだろうが、”期待”に応えようかと思った。しかし、アテネまで行ったはいいが、ホテルはあるのか? イスタンブールに戻ってこられるのか? などの問題があった。取り敢えずロドス島に渡って、そこの旅行会社でアテネのホテル、アテネからイスタンブールへの飛行機の空き状況などの情報を得よう。もし、状況が悪ければロドス島からすぐトルコに戻ればよい。ということで、ロドス行きを考えつつ就寝。