<目次>
 1.シチリア島のセジェスタ遺跡(このページ)
 2.シディ・ブ・サイドとナブール
 3.ドゥッガ
 4.チュニジアからイタリア・シチリア島へ
 5.陶器の町カルタジローネ
 6.シラクーサ、タオルミーナ、カターニア
 

  シチリア島のセジェスタ遺跡

シチリアには古代ギリシャ時代の遺跡がいくつかある。
その中で最大の規模を誇るアグリジェントにはすでに1998年に訪れている(2012年に再訪)。それ以外の古代ギリシャ時代の遺跡としてはセジェスタとセリヌンテが有名だが、セリヌンテの方は公共の交通機関によるアクセスがかなり厳しかった。ということで、その2カ所のうち、アクセスの難度が低いセジェスタを訪れてみることにした。


<1日目>
2001年8月のある日、成田発ミラノ行きのJAL便で出発。ミラノでパレルモ行きの便に乗り継ぎ、22時半ころパレルモ到着。

市内へのバスへの乗り継ぎがやや悪く、30分以上待った。

パレルモ中央駅に着いたのは23時40分。駅前は真っ暗で人影もほぼ皆無、何か恐ろし気な雰囲気が漂っていた。そんななか予約しておいた駅近くのホテルへ急いだ。


<2日目>
この日はセジェスタ遺跡を訪れた。

9時10分にパレルモ中央駅を出発する列車(たぶんトラーパニ方面行き)に乗車。

11時45分、アルカモに着き、ここで乗り換え(11時50分発)。

12時5分セジェスタ駅到着。

ところで、この旅行記を書くにあたって例によってグーグルマップを見てみたのだが、セジェスタ駅という駅ではなくカラタフィーミという駅名だった(当時も駅名はカタルフィーニだったのか?)。しかし、それよりも何よりもグーグルマップにある2022年1月に撮影された写真を見ると、どうやらこの路線は廃止されたようで駅舎の扉は閉ざされ、線路は草ぼうぼうだ。日本では地方の鉄道路線の廃止は珍しくないがイタリアでもそういうことになっているのか?

セジェスタへはもう鉄道でアクセスすることができなくなったようで、貴重なルートでの訪問となったようだ。ちなみに、セジェスタへはトラーパニからのバスで往復するのが便利なようだ。

さて、駅から遺跡までは徒歩で移動。

15分くらいで遺跡の入口に到着し、まず、そこからシャトルバスを利用して、丘の上にある劇場跡へ向かった。



劇場。劇場の上からの眺めが素晴らしい。なお、あちこちの古代の劇場同様、夏期には音楽とかの公演があり、準備中だった。現代の舞台装置のない眺めを堪能したかった。




劇場の周囲には古代の都市(?)の遺構が見られるのだが、あまり形がわかるものはなく、すぐに神殿の方へ下って行った(下りは歩いた)。




紀元前5世紀に建設されたというドーリア式の神殿。屋根が作られた形跡がないとかで、完成をみなかったのではとも言われているらしい。







現在は神殿周囲には柵がめぐらされており、中には入れなくなっているようだ。




柱が並ぶさまは壮観。



神殿近くのお土産屋兼カフェテリアみたいなところで昼食を取り、また駅まで歩き、14時43分の列車でパレルモに戻った(16時半ころパレルモ到着)。