シラクーサ、タオルミーナ、カターニア

<10日目>
この旅で持って行った小さなノートには、旅の途中で作成した、その先の旅の計画みたいなものが書かれていて、それによるとシチリア島の最後はエンナからラグーザに行き、そこからカターニアに出ることをと考えていたようだ。

しかし、なぜか考えが変わり、エンナからシラクーサへ向かうことにした。交通の便が悪かったのか、それとも遺跡メインの旅をしていたので、バロックの街並みで知られるラグーザよりも、古代遺跡の残るシラクーサやタオルミーナの方がよいと考えたのか?



エンナから鉄道でシラクーサへ向かった。



エンナからシラクーサに直通する列車はなかったようで、いったんカターニアに出て、そこからシラクーサへ向かう列車に乗った。(10時25分エンナ発、11時45分カターニア着、12時5分カターニア発、13時30分シラクーサ着)

駅前のホテルに行くと、19時まで部屋が開かないというので、荷物を預かってもらい街歩きに出た。

シラクーサは新市街と橋でつながれているオルティージャ島(旧市街)とにわかれるが、まず、旧市街へ向かった(残念ながら写真は撮っていないーあまり魅力を感じなかったのか?)。

1時間ほど新市街を散策したあと、シラクーサ駅の背後(北)の方にあるエアポリ考古学公園へ向かった。ここには、ギリシャ時代、ローマ時代の巨大遺跡がある。



天国の石切り場と呼ばれる、石材を切り出した場所にある「ディオニュシオスの耳」と呼ばれている洞窟(人工の洞窟)。




天国の石切り場。




ディオニュシオスの耳から少し歩き、紀元前5世紀に作られたというギリシャ劇場に出た。




石を削って客席が作られている。 近年、ここを訪れた方の旅行記を見ると、客席や舞台が奇麗に整備されている(板で覆っている?)写真もあるが、夏季に開催れる演劇(?)などの公演のため一時的に整備しているものか?










ここは何の遺構だろう?



単に写真を撮らなかっただけなのか、見落としたのかは忘れてしまったが、古代ローマの円形闘技場などもあるらしい。

考古学公園から再度旧市街に行き夕食。

海に面した街なので、シーフード料理を食べたが、残ったのは”多い”という印象だけ。



1枚くらいは撮っておこうという感じで撮った(?)シラクーサ旧市街の夜。昼間もちゃんと撮っておけばよかったと後悔。




<11日目>
この日は鉄道でタオルミーナに移動。

古代ギリシャ劇場とそこからのエトナ山の眺望を期待して訪れた。



タオルミーナ(丘の上に街が広がる)に登っていく途中に駅方面を望んだものか?




宿を確保した後、さっそくギリシャ劇場へ行ってみた。夏はここで何かの公演が行われており、古代遺跡の雰囲気はほぼない。そして、エトナ山も雲に隠れて見えず。




たぶん、ギリシャ劇場からの眺め。タオルミーナの街はこんな風に丘の上に広がっている。




タオルミーナの路地。



正直、タオルミーナの良い印象はあまり残っていない。

夏のバカンスシーズンのせいか、何となく落ち着けない感じだったからかもしれない。



<12日目>
この日はメモをつけていない。自分のなかでは、この旅はすでに終了した感じになっていなのだろう。

鉄道でカターニアに移動し、空港に移動するまでのほんのわずかな時間を使って街を歩いた。



街の中心部にローマ時代の闘技場跡が。





闘技場跡を別角度から。







ドォーモ広場にある象の噴水とオベリスク(象はエトナ山の溶岩でできている)。この象の像は13世紀末にはカターニアのシンボルとされ、現在も市の紋章やカターニアのプロサッカーチームのマークなどに使用されている。ちなみに、記憶によるとドォーモ広場前から空港行きのバスが出ていたので、ここで時間をつぶしたようだ。




もうちょっと時間がありそうなので、少しだけ歩いてみると、すごい人だかりができている場所に出た。魚市場だった。









この後、カターニア空港からローマへ飛び、さらに成田行きの便に搭乗。


終わり。