陶器の町カルタジローネ

<9日目>
既に書いた通り、この日はエンナからカルタジローネとピアッツァアルメリーナに日帰りで出かけようと考えていた。

しかし、交通機関の便が悪かったとみえ、結局、エンナとカルタジローネを往復するだけになった。

カルタジローネに向かう前にエンナの街を少し歩いた。



門から山の下の方が眺められる場所。割と有名な場所らしい。




たぶんロンバルディア城から撮ったもの。昨日は曇り空・逆光だったが、快晴・順光でエンナの街がくっきりと見えた。



9時のバスでカルタジローネに向かった(10時40分ころ到着)。

カルタジローネの陶器生産は、9~10世紀にイスラム教徒によってシチリア島が支配されていた時代からとのこと。



カルタジローネに着いてまず目指したのが、この大階段(スカーラ)。階段が陶製のタイルで装飾されている。階段の上に教会があり、階段自体は17世紀初頭に作られたが、陶器による装飾がほどこされたのは20世紀半ば。ということで、装飾された階段にはそんなに長い歴史があるわけではないが、陶器の町カルタジローネを象徴する場所だ。タイルにはかなり古いものから新しいものまであり、模様は様々だが、そういうことを知ったのは後日で、残念ながらじっくりとは鑑賞しなかった。




スカーラの上からの眺め。




街中からスカーラを望む。




カルタジローネは、ここを訪れた翌年(2002年)「ノート渓谷の後期バロック都市」として世界遺産に登録されたように、街そのものも見どころらしいが、陶器を目当てに行ったので街中をゆっくり見て回ることはなかったような記憶。




陸橋(?)の両サイドも陶器によって装飾されていた。




カルタジローネで買ったバラマキ用のお土産(当時、”いやげもの”という言葉や一部で流行っていたような。。。)。ちなみに、カルタジローネの陶器も海外輸入雑貨店(既述の通り実現はしなかった)で扱う商品の候補だったので、いくつかの店のカード(住所・電話番号・メールアドレスなどが載っているもの)もらってきた。



16時15分のバスでエンナに戻る(17時50分到着)。

バスが少なく、5時間半もカルタジローネにいることになったが、正直、時間を持て余していたと思う。