ドゥッガ

<5日目>
この日の目的地はドゥッガ。大きな規模のローマ時代の遺跡が残っている。

『地球のある方』によると、ドゥッガには紀元前2000年ころからヌミディア人が住み、紀元前4世紀にはヌミディア王国の重要な都市トゥッガとして栄えたとのこと。

その後、カルタゴの支配下に入ったり、ヌミディア王国の支配下にもどったりした乗り、カルタゴ滅亡後、紀元46年にはヌミディア王国がローマに敗れ、ここもローマの領土となった。そして、2~4世紀に非常に繁栄し、人口1万人を数えたとか。

そうした重要な都市の遺跡ということで、遺跡偏愛的旅行者としては是非訪れなくてはと思っていた場所だ。

チュニスの北ターミナルを9時に出発し、10時半、テブルスーク到着(バスを利用したのかルアージュを利用したのか不明)。

ホテルの部屋を確保して昼食をとったのち、遺跡へ向かった。

テブルスークの町から遺跡まではけっこう距離がある(6㎞)のだが公共交通機関はないという不便さ。

夏の炎天下歩くのは無理ということで、ホテルで往復のタクシーを手配してもらった。

遺跡はかなり広大なので、見学時間を3時間ほど確保した。



遺跡の入口を入ってすぐのところにある劇場跡。劇場は後でゆっくり見ることにして、この遺跡のメインの建造物ともいえるキャピトルをめざした。



キャピトルへ向かう途中、振返って劇場を見る。




キャピトルへ向かう途中の眺め。広大な畑地が広がっている。空気が澄んでいると素晴らしい眺めなのだろうけれど。。。右の方に高い建物があるが、これはリビコ・プニック廟といい、ローマ時代以前のもので、碑文によればヌミディアの指導者を記念したものだとか。しかし、1842年、碑文が大英博物館に持ち出された際、建物は崩壊し、現在のものは自体は後にフランスによって再建されたもの。




右側に写っている保存状態のよい建造物がキャピトルで、ジュピター、ジュノー、ミネルヴァの3神をまつる神殿。




キャピトルの前か?




キャピトルの柱越しに遺跡を眺める。




キャピトルの近くにあった彫刻。この遺跡はこの手の彫刻はあまり残っておらず、バルドー博物館に移されているとか。




フォルムと呼ばれる、もともとは35本の円柱で囲まれていた場所からキャピトルを望む。キャピトル手前に並んでいるのはかつてここに建っていた柱の柱頭だと思う。




リキニアの浴場。




リビコ・プニック廟とその向こうに広がる田園風景を眺める。何かパッとしない眺めだが、空気が澄んでいたらまったく異なる印象を持つことができたと思う。




街路がかなりしっかり残っている感じ。




カエレスティス神殿(手前)とキャピトル(右奥)。




キャピトルを背後から眺めてみた。







最後に劇場を見学。







テブルスークで泊ったホテル・トゥッガ。