<目次>
 ・アレッポ再々々訪(このページ)
 ・アレッポ近郊ツアー
 ・ビーハイブハウスの人たち
 ・列柱通りといえば
 ・ついにクラック・デ・シュバリエへ
 ・4度目のパルミラ訪問
 ・偽海外協力隊員になる
 ・そうだ、アルベロベッロ行こう
 ・アッピア旧街道でサイクリング



 アレッポ再々々訪

恒例の春の旅である。行き先はシリア・ヨルダン・イタリアとなったが、実はすんなりとは決まらず、取り敢えず成田-ローマ往復の航空券だけをおさえておいた(実をいうと、リビアもしくはアルジェリアという選択肢もあった)。

そんななか、本屋でたまたま『地球の歩き方』ヨルダン・シリア・レバノン編を開くと、以前のものより載っている観光地が随分と増えていた。特に目を奪われたのはシリアだった。『地球の歩き方』ヨルダン・シリア編が発行される前からシリア・ヨルダンへ行き始め(ガイドブックとはいいにくい『地球の歩き方』フロンティアというのはあったのだが)、すでに3度訪問しているシリア・ヨルダン・ファンの自分としては「これは行くしかないなあ」と思ったのである。

というわけで、ローマに1泊してからロイヤルヨルダン航空でアンマンへ飛び、同日乗り継ぎでアレッポへ入るという方法を選択した(ローマ1泊のため時間的ロスが大きかった)。

ロイヤル・ヨルダン航空のチケットは日本でも買えて、正規割引チケットを購入。料金はユーロ建てになっており、おりからのユーロ安のおかげで比較的安く入手できた。

アレッポ到着は夜の10時すぎ。勝手知ったる街ではあるが、夜遅くに到着して、それからホテルをさがすのは避けたいところ。そこで、日本を出る前にホームページで予約を受け付けているホテルを予約していった。が、これがまた一苦労だった。というのは、ホームページはあるが、予約用のページはなく、結局メールのやりとりをしなければならなかったのだ。おまけに、最初は予約を確定させるための送金を要求された。海外の銀行への送金料はとても高く、調べると何千円もするよう。そこで、送金は難しいというメールを送ると、さすがシリアというべきか何というべきか、その辺は非常に融通がきいて、送金は必要ないということになった。

クレジットカードの番号を伝えることにより、保証金代わりにするとか、ペイパルという送金システムを利用しての、予約金の払い込みというシステムとか、そういった類のシステムがシリアで広く利用されるのは、もう少し先になってからであろうか?


21時45分ころ、アレッポ空港に着陸。入国手続きなどは非常にスムーズで、両替を済ませて、税関(ノーチェック)を通ったのが10時10分ころ。到着ロビーに出ると、迎えの車の運転手がホテルの名前を記した紙を持って待っていた。空港が小さそうだから、タクシーの台数も少ないかもしれないと思い、また、空港・市内間の料金相場もわからないなか、運転手と料金交渉するのもいやだったので、ホテルに送迎をお願いしておいたのだ。



ホテル前の路地。泊ったのは、キリスト教地区にある古い邸宅を改装したトーラス・ハウスというホテル。


翌朝、すぐに街歩きに出たが、観光の前にスプリング・フラワー・ホテルというホテルへ行った。有名な安宿らしいが、ここではアレッポ近郊のツアーを催行している。公共の交通機関で行けないこともないらしいが、限られた日程で効率的に回るにはこの手のツアーは助かる。参加者が何人かいると一人で車を雇うよりずっと安上がりだし。

アレッポ近郊をめぐる13半出発のツアーに申し込んだが、残念ながら参加者は一人。つまり、貸切り。ツアー代金は2000シリアン・ポンド(4000円弱)。車は貸切り、一応ガイド付きなので、日本の物価を考えると安いが、シリアの物価から考えると高い。



アレッポの映画館。映画はみていません。



アレッポのシンボルともいうべきアレッポ城。周囲2.5kmにも及ぶ城塞。もともとは紀元前10世紀に建設されたネオ・ヒッタイト人の神殿だったもので、12世紀に要塞化された。



アレッポ城の城門の扉。



アレッポ城内。モスクなどもある。



アレッポ城から見たアレッポ市内。左下のアーケード街の入口はスークの入口。



城内の宮殿。



城内で人気の写真撮影スポット。



アレッポ城を出たあとはスークへ。天井に注目。石でできている。石はどのようにはめこまれているのだろうか。



まだ早い時間帯のせいか閑散としていた。



グレート・モスク(だと思う)のスークからの入口。



スークのメイン・ストリート。他の通りよりも人通りが多い。



スークの出入り口の一つ。


写真を撮る気満々でスークに入ったが、結局、あまり撮れず。敬虔なムスリムの多い国なので写真を嫌がられる可能性も強いし、特にレンズを向けた方向に女性がいるとき気を使った。撮る気はなくても、旦那が「俺の女房の写真を勝手に撮るな」と怒られそうで。何日も通い続けて、特定の店の人と親しくなって、そういった店中心に撮るような、そんなやり方が必要かもしれない。



シリアの町にはこの手のジュース・スタンドがあちこちで見られる。フレッシュジュースが基本だが、色々とトッピングを注文することも可能らしい。店の壁にはってある料金表はアラビックのみなのでよくわからないが、ときどき豪華なドリンクを飲んでいる客がいたので。ちなみに、350~400mlくらいのオレンジジュースが日本円で70円くらい。



キリスト教徒地区。昼食後、ちょっと足を踏み入れたが、ツアーの出発時刻が近づいてきたので、途中でユーターン。


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