アッピア旧街道でサイクリング
15時13分発の列車でバーリを出発、21時40分ころローマ到着。ホテルを探さねばならないので、こういう遅い到着は避けたかったのだが、翌日の夜の帰国の途に着く前に、ローマ観光でもと思っていたので、ホテルは何とかなるだろうと思い移動。
昼食後、食事をとっていなかったので、まず、駅のセルフ式のレストランで腹ごしらえしたあと、テルミニ駅前に出た。駅の周辺にはそれこそ山ほどホテルがある。世界的な観光地だから当然といえば当然といえるが、たとえば日本の観光地京都にこんなにホテルだらけの場所があるだろうか。おそらくないだろう。ホテルの数の印象からは、ローマが京都の何倍もの数の観光客の訪れる街ということが推定できるが、どうなのだろう。
さて、ほんとうにたくさんのホテルがあるので、泊れないなどとということは絶対ないはず。問題は料金だ。
まずは、2つ星のホテルを探した。3~4軒にあたったが皆満室。
おそらく2つ星では見つからないだろうと判断し、3つ星にランクをあげて探すことに。最初に入ったホテルは満室。前途多難だなと思った。が、2件目で空室のあるホテルに当たった。レセプションの男性は片言の日本語を交えて対応してくれたが、聞くと「裏千家」をやっているという。親日家のようだが、彼はただの従業員(それともアルバイト?)。親日家だがらといって料金がディスカウントされるわけでもなく、1泊90ユーロ(朝食つき)という規定の料金が示された。予想通りけっこうよいお値段だが、さらに部屋探しする元気はない。即チェックイン。
翌日はアッピア旧街道へ。「すべての道はローマに通ず」という言葉が示すように、ローマ帝国はローマを起点に多くの道を各地にはりめぐらしたが、アッピア旧街道はそのような道の代表例。「古代の面影をよく残している」というガイドブックの記述にひかれて訪ねることにした。
地下鉄、バスを乗り継ぎサン・セバスティアーノ門まで行き、そこから旧街道へ向かうことにしたが、歩くのはかなりきつそうなので、旧街道入り口の公園事務所で自転車を借りた。
前日とはうって変わってさわやかな晴天。よいサイクリング日和だ。 |
こんな感じの道が続きます(この石畳は古代のものではなく現代に整備されものだと思うが詳細は分かりません)。途中にカタコンベ、教会などがあるが、この道の雰囲気を味わうのが目的なので、ただひたすらペダルをこぐ。が、石畳を走るのはけっこう疲れる。こまかい振動がこたえるのだ。ということで、道の両脇の一段高くなっているところの土の上を走る。 |
途中羊の群れに遭遇。この旅は3度目か? 羊群に縁のある旅だった。 |
こちらの石畳は古い?馬車(?)の轍も見られる。 |
マクセンティウス帝の競技場。旧街道沿いで唯一観光をしたかった場所だが、自転車の鍵に問題があって中に入っての観光(柵があり入場料を払って入る)は断念。どんな鍵の問題かというと、番号合わせ式のキーなのだが、「さて、観光」と思って、鍵をみると番号を書いたシールが鍵の本体に貼ってあるではないか(笑)。ということで自転車を置いての観光は断念。柵の外から眺めておしまい。 |
ローマ市内に戻ったのは15時ころ。飛行機の時間まではまだ間があるので、ローマ市内の散策をすることに。行ったのは、トレビの泉やコロッセオのあたり。皆が知っている超メジャーな観光地だが、こういうところも案外好きだったりする。
トレビの泉。 |
コロッセオ(今回は外から眺めるだけ)。 |
おわり。
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