4度目のパルミラ訪問


ハマのあとはどこへ行くべきか? 迷うところだが、パルミラがすぐ近くにあると思うと、やはり行きたくなった。というわけで、ハマからホムス、そしてパルミラへと移動した。

ホムスから乗ったバスはデリゾール行きで、パルミラでは街はずれで降ろされたが、勝手知ったる街だ。めざすホテルのある方へ歩いていった。しかし、ここを初めて訪れる観光客にとっては不便極まりない。

パルミラの街中に入ると、子供たちが写真を撮ってくれ撮ってくれといってわんさか寄ってきた。しかし、彼らの目的は写真を撮られることよりも、観光客からの土産のようだった。皆口々に「ペン、ペン」と言いながら寄ってくるのだ。「ないよ」というと、僕を蹴っ飛ばして逃げていくガキまででる始末。

いまだに誰かが「ボールペンを持っていくと喜ばれますよ」などというアドバイスをしているのだろうか? 

幸い晴れていたが(砂漠だから当たり前と思われるかもしれないが、前回の訪問では夜雨が降った)、風が強かった。で、この風が景色の魅力を半減させる。砂塵を巻き上げるのだ。どうも、もう少し遅い時期でなければ、天気は安定しないようだ。



こんなところでバスを降ろされた。僕は遺跡と街の位置関係がわかっているので、めざすホテルの方へ歩き出したが、同じバスに乗っていた外国人観光客は客引きにつかまっていた。歩き出す前に、自分でホテルをさがしたいかどうかくらいは聞いてあげればよかったと、若干後悔。




バスを降りたあと向ったのは旧ホテル・ゼノビア。現在はシリアの高級ホテルチェーンのシャーム・パレス・ホテルが経営している。遺跡に隣接しており、立地は抜群だが、初めてパルミラを訪れたときは、トラック隊も泊る、安宿の雰囲気の漂う中級ホテルだった(一泊20ドル)。その後、何度も改装を重ね、今では完全な高級ホテル。こんな観光地のこのような立地で、安宿の雰囲気を残しておけというのは無理というものだろう。泊った部屋は一泊70ユーロ。遺跡のまん前の立地としてはまだリーズナブルというべきか。



ホテルのすぐ前にあるバールシャミン神殿。



ホテルに荷物を置いた後、すぐに街中で腹ごしらえをしてから遺跡へ(遺跡-ホテルゼノビア-街、という位置関係なので若干無駄な移動)。




列柱を見ながら遺跡のはずれへ。



広大です。



アラブ城へ向います。日差しも強いし、坂も急でけっこうたいへん。多くの観光客は車でのぼります(城の裏側というか入口側に道路が通じています。



アラブ城から遺跡を望む。空気は今一つ澄んでいなかった。



アラブ城にいるうちに風が強くなり、遺跡は砂塵で霞んでしまった。



幻想的といえないこともないが。。。喉がひどくいがらっぽくなってきた。



夜になって風は弱くなったが、砂塵が舞っているままで、やはり見通しは悪い。せっかくのライトアップだが。。。



翌朝。まだ、空気は澄み切っていない。





どこからともなくバイクが。。。実は遺跡が通勤ルートになっているようで、割と頻繁にバイクが通っていった。





パルミラのバスターミナル(のようなもの)。ここの売店で、座席に空きのあるときのみチケットを売ってくれる。パルミラとホムスを結ぶミクロバスのターミナルは別にあって、そちらはパルミラ始発のバスもありそう(未確認)。しかし、こんな田舎なのにバスターミナルを街はずれにおく必要があるのか? 都市部は渋滞を避けるためというのはわかるが。



バスターミナルと地元の人はいっていたが、ほとんど日本でいうドライブイン。写真は食堂から撮ったもの。




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