まずは建水まで 1日目。2016年8月某日、羽田から香港へ飛んだ。今回の最終目的地は中国雲南省元陽。表題にある通り棚田観光が目的。 元陽の棚田には、2010年春、すでに訪問している。その時期はまだ田植えは行われず、水田に水が張られた状態だった。広大な斜面の田んぼ一枚一枚に水が張られ、それに太陽の光が反射するさまは、陳腐な言い方になるが、息をのむほどの美しさで、おそらくはこの時期が元陽観光のオンシーズンだろう。 で、今回は、前々から稲が黄金色に輝く、収穫が近づいた時期に是非再訪したいと考えており、それを実行に移すことにしたというわけである。 中国への入り口は上海にするということも考えられ、その方が安くあがるし出発当日に昆明に入ることができるというメリットもあるのだが、僕にとって香港はしばらく行かないと行きたくなる街になっており、何となく香港インを選択した。そしてマンゴーパンケーキを食べるというのもけっこう大きな目的だ。 羽田を10時発の便で出発し、13時少し前に香港着陸(追い風のおかげてかなり早着となった)。 入国後、まず、オクトパスカード(日本のスイカみたいな機能をもったカード)のアクティベートの手続きといくらかの金額のチャージを行った(このカード一定期間使用しないとチャージされていた金額が無効になるらしいが、窓口で「アクティベート」をお願いすると使用可能になる)。
空港バスでコーズウェイ・ベイまで出て、予約しておいたホテルにチェックイン。 一休みした後、地下鉄で旺角(モンコック)まで行き、そのあたりをぶらつき、17時ころ太子にある美味餃子館なる店へ行った。評判の店で食事時はかなり混雑するということだったので、ちょっと早目に行ったのだ。 旅先でわざわざ移動してまでして食事をとるということはあまりやらないのだが、餃子は好きなのでいつもとは少し違う行動となった。 で、その餃子。「美味」餃子館などという店名をよくつけられるなあと思っていたが、焼餃子(中国で餃子というえば普通水餃子なのだが、この店には焼き餃子もある)・水餃子を食べたが(具の種類が多く選択肢は非常に多い)、ともに美味しかった。次に香港へ行ったときにも、この店に足が向いているかもしれない。
このあと久しぶりでビクトリアピークに登って、そこから夜景を眺めようとトラム乗り場へ行ってみると絶望的な長さの行列。中環(セントラル)からのバスを選択しておけばと思ったが、セントラルへ戻るのも面倒だ。そもそもビクトリアピークへの道も相当な渋滞だろうと想像して、香港の夜景は次の機会に回すことに。
2日目。 11時50分の便で昆明へ飛び、14時10分ころ到着。入国手続きはスムーズに進み、15時の空港バスに乗車。16時少し前に昆明駅近くに到着。(以前の昆明空港は市の中心部からほとんど離れていなかったが、新しい空港はけっこうな距離がある。なお、地下鉄~途中から高架~でもアクセスできる) 予約しておいた駅近くのホテルにチェックイン。一泊200元のホテルに泊ったが、1泊の宿泊料と同額の押金(デポジット)をとられた。「押金」で中国を感じる。 部屋に荷物を置いたあと、駅の近くにある、長距離バスのチケット売り場へ行く。明日の大理行きのチケットを買うためである。 このページの見出しには「とりあえず建水まで」とあるが、実はこの時まで、まずは大理へと考えていたのだ。大理には1987年3月に訪れており、その後の変貌ぶりを見ようと思っていた。 しかし、長距離バスのチケット売り場へ行ってみると、かなり長距離のバスのチケットしか扱っておらず、どうも大理は「遠くはない」という扱いらしい。便数も多い。窓口の女性は、大理行きのバスが出る西部客運站(西部バスターミナル)に行けという。わざわざ前日買うまでもないという雰囲気だった。 しかし、大理行きのチケットが買えなかったのは、結果的にはよかった。ホテルに戻り、『歩き方』を眺めていたら、大理はあまりにも変わりすぎて、良くはなさそうだと思えてきた。そして、大理の次に行く予定の建水のページをよく読むと、建水近郊の団山村というところがけっこう良さそうだ。大理を再訪して時の流れを感じるか、それとも訪問地を増やすか、悩んだ結果、後者を選択した。
3日目。 6時45分、チェックアウト。 運よく、すぐに南部バスターミナル行きのバスに乗ることができた(バスターミナル到着時刻のメモなし)。 8時30分発のバスで建水へ向けて出発。 建水までの道は非常によく整備されており(高速道路もある)、12時15分ころ到着。 バスターミナルで元陽行きのバスの時刻をチェックすると、始発が7時15分で最終が18時40分。その間は毎時7分・58分発と頻発していることがわかった。 市バスで旧市街の中心まで出て(歩けない距離ではない)、適当なゲストハウスにあたり、チェックイン(1泊120元)。
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