<目次>
1.クロアチアに行くことにした(このページ)
2.ドブロブニク(1)
3.ドブロブニク(2)
4.クロアチア~イタリア~ギリシャ
5.デルフィ
6.アテネ~カランバカ~テッサロニキ~イスタンブール
1.クロアチアに行くことにした(このページ)
2.ドブロブニク(1)
3.ドブロブニク(2)
4.クロアチア~イタリア~ギリシャ
5.デルフィ
6.アテネ~カランバカ~テッサロニキ~イスタンブール
クロアチアに行くことにした アジアで初めてのFIFAワールドカップが開催された2002年の春の旅先は、まずクロアチアと決まった。ワールドカップと旅先は関係ないだろうといわれそうだが、僕には関係おおありだった。2001年暮れ、やっとのことで確保したワールドカップの観戦チケットはクロアチアvsエクアドル戦(観戦チケットは大人気でなかなかとることができない状況だった)。しかし、何の思い入れもないチームの試合を見に行っても面白くない。そこで少しでも思いいれを抱いて観戦できるように旅行地を選定したのだ。エクアドルには悪いが、僕にとってドブロブニクという街があるクロアチアの方が旅行地として魅力的で、また、南米のエクアドルは遠く、すんなりクロアチア行きが決まった。クロアチアがよいところだったらクロアチアに肩入れして観戦、あまりよい印象を持てなかったらエクアドルに肩入れして観戦ということにした。クロアチア行きは決まった。しかし、それ以外をどうするか? 思えばしばらく移動中心の旅行をしていない。クロアチアまで行くなら、ちょっとトルコにも寄っていきたいということで、トルコにも行くことが決まった。 次に、どのようにしてクロアチアに入るかだ。首都ザグレブに飛ぶという選択肢もないではないが、どうもザグレブという街は、あまり興味が持てそうになかった。そこで、イタリアから船でドブロブニクに入いることにした。クロアチアのアドリア海沿岸をぶらぶらしたあとは、陸路ボスニア、セルビア(ユーゴスラビア)、ブルガリアあたりを通ってトルコのイスタンブールへ行こうと考えた。 しかし、調べていくうちに、このルートの治安の問題、さらに季節的に寒いという問題(こっちは調べる前から何となくわかってはいたが)が浮かび上がってきた。そこで、ドブロブニクからいったん船でイタリアに戻り、そこから再び船でギリシアに渡り、ギリシアから鉄道でイスタンブールに行くことにした。ギリシアには未見の遺跡もたくさんあるし都合が良い。こうして、イタリア~クロアチア~イタリア~ギリシア~トルコという非常に無駄の多い計画ができあがった。 そして、さらに調べていくうちにイタリア、クロアチア間には、『地球の歩き方』にのっているバーリ~ドブロブニク以外にアンコーナ~スプリットという航路もあることがわかった。これで、ドブロブニク~スプリットを往復しなくてもすむなどルートの効率化ができることになった。 <3月1日(1日目)> ミラノまで飛び1泊。 <3月2日(2日目)> 朝、8時台の列車でアンコーナに移動し(午後2時前に到着)。 『地球の歩き方』にはアンコーナの情報は一切なかったが、こういうときに頼れるのが『Lonely planet』 ちゃんとアンコーナ情報も載っている。必要な情報は駅から港への行き方だけなので、もちろん買わない。日本で、その部分だけ立ち読みしておいた(駅前からバスがあるということがわかった)。 駅の売店で乗車券購入がてら、何番のバスに乗ればよいのかなどを一応確認。停留所名などはわからないが(車内アナウンスはあったのだろうか? あっても聞き取れないが)、港が見えてきたら降りればよいだろう。 港に着くとさっそく船の便を確認した。ネットで調べていったが、それが正しいとは限らない。最悪、この日船がない場合、別のルートを考えなければならない。幸い21時発のスプリット行きがあり、チケットも簡単に取れた。せっかくの船旅だ。ゆったりとした気分で行こうということでキャビンをとった(大部屋だと眠った時の荷物の管理など面倒だと思った)。しかし、安い部屋をとったため2段ベッドの天井が低く、すわることもできないという窮屈さであった。 夜中、船の揺れで目が覚めた。かなり揺れている。船はそんなに強い方ではないので、ちょっとこたえる。宵止めを飲んで、再び寝る。
<3月3日(3日目)> 7時半。定刻より30分遅れてスプリット到着。海が若干荒れていたから遅れたのだろうか。 両替(100ドル→880クーナ)、腹ごしらえをしたあと、港に隣接するバスターミナルに荷物を預けて、スプリットの街に出た。
スプリットは、なかなかよい街だったが、今回の旅のハイライトであるドブロブニクを晴天下で見たい。天気は観光の成否を左右する。「今日の午後だけ晴れて明日から雨・曇りというのは困る」と思い、スプリット旧市街の散策は早々に切り上げ、ドブロブニクへ向かった(9時にスプリット出発、ドブロブニクには2時半到着)。 ドブロブニクのバスターミナルに着くと、早速、プライベートルーム(一般の人が旅行者を宿泊させている)の客引きのおばちゃんがやってきた。人のよさそうなおばちゃんだったが、申し出はお断りして、港の周辺のホテルにねらいを定めて歩き出した。最初、目指した中級のホテルは、シーズンオフのため営業休止中、次に行ったところは満室。そんなに部屋がたくさんないのか? この街は。やっと3軒目で部屋を確保(ホテル・グルージュ)。トイレ・シャワー付の部屋が1泊132クーナ(朝食込み)だった。ちょっと古いがメンテナンスもまあまあで、割安感がある。 部屋に荷物を置くとすぐに旧市街に向かって歩き出した。港の近くにあるホテルから旧市街へは歩くとちょっとたいへんという感じだった(その帰りからは市内バスを利用)。
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