梅雨の晴れ間の飛鳥散歩(2024.06) |
<1日目> 新型コロナを警戒しつつも、少しはどこかへということで6月半ばの京都亀岡におけるコンサドーレと京都サンガの試合に行こうと思い、新千歳-大阪間の航空券を押さえていた。が、天気予報が今一ということもあり、急に気が変わった。 飛鳥地方に行きたいところがあり、天気予報と飛行機の空席状況を見ると、ちょうど奈良県の予報が良い日の新千歳-関空便がガラガラだった。 そこで飛行機の予約を変更して、1泊2日で飛鳥へ行くことにした(株主割引券を利用しているので予約の変更が可能)。 メインの目的地は山の辺の道の南部。両親のアルバムをチェックしていたら、ある年の京都・奈良旅行の写真のなかに山の辺の道の写真があったのだ。写真の横には桧原神社から桜井駅まで歩いたというメモがあり、自分もそこを歩いてみようと思った。 1日目は新千歳を昼ころ出発する便に乗り、関空には14時すぎに到着。2日目の15時過ぎの関空発新千歳行の便で帰るので、2日目の午前中はまるまる観光にあてられる。ということで山の辺の道歩きは2日目にということにして、1日目は飛鳥を少しだけ歩くことにした。 とはいっても、飛鳥観光の拠点となる近鉄飛鳥駅や橿原神宮前駅に着くのは16半ころ。レンタサイクルは17時までの営業なので利用できない。 明日香村では奈良交通が日中の名所が開いている時間帯には「赤かめ周遊バス」を、その前後の時間帯には「赤かめ循環バス」というのを運行している。前者は橿原神宮前駅と飛鳥駅の間をあちこちの観光スポットを経由して走っていて、後者は橿原神宮前駅を出て橿原神宮前駅に戻る文字通りの循環バスで観光地を網羅しているわけではなくどちらかというと地元の人の足という感じか? ということで、飛鳥駅か橿原神宮前駅からバスに乗ることにしたが、観光地の見学時間が終了する時間帯なので、飛鳥では史跡ではなく棚田を目指すことにした。 石舞台古墳から少し歩いたところに棚田があり、2009年の晩秋、談山神社から歩いて明日香まで出た(石舞台古墳まで歩いた)ときと、2016年、徳島でのコンサドーレの試合観戦の後、飛鳥を訪れて、これも石舞台古墳から近いところにある稲渕の棚田を訪れており、もう一度行ってみたいと思っていた。 関空から南海電車、近鉄電車を乗り継ぎ飛鳥駅へ移動。橿原神宮前で割と乗り継ぎ時間があったので、大和八木駅構内の売店で夕食用にと思って買っておいた柿の葉寿司をホームのベンチでかじる。 飛鳥駅前から16時40分発の赤かめ周遊バスの最終便に乗り石舞台で下車し、そこから歩き出した。目指したのは稲渕の棚田の方。
石舞台の見学時間終了後には石舞台前を通る「赤かめ周遊バス」はないので、「赤かめ循環バス」が通る岡寺前のバス停へ向かった(石舞台からそんなに遠くない)。17時53分の橿原神宮前駅行きのバスを逃すと、1時間待たなければならないので以前歩いた記憶を頼りに少し急ぐ。
16時ころ柿の葉寿司を食べているので、それほど空腹ではないが、軽い夕食はとっておきたい。僕は相変わらず新型コロナ感染対策をかなり厳しめに継続しており、屋内では常時マスクを着用している(ほとんど報道されないので多くの人たちは意識していないようだが、急性期の症状は軽い人が多いものの感染者が多すぎて2024年段階で月に3000人以上亡くなっている病気だし、軽症で済んでも、いわゆる後遺症ガチャをひいてしまったら目も当てられない)。食事の時は外さざるを得ないのだが、客の多いレストラン・食堂は避けるため、食事時間をかなり早くしたりしている(旅自体あまり行っていないので外食はほとんどしていないといってよい)。混雑が予想されるときは、弁当を買ってホテルの室内でというのを基本にしている。ということで、この日の追加の夕食は大和八木到着後、コンビニ弁当でも買って部屋でと思っていたが、橿原神宮前駅構内のレストランをのぞいてみると幸いすいており、自分の中の基準では許容できるものだったので、軽い食事をとることにした。実はこの店、高校時代に友人と奈良・京都を旅したときに利用しており(昔の店名までは覚えていないし、たぶんまったく同一の店ではないのかもしれない)、とても懐かしい店だったので入ってみようと思ったのだ。この駅から近鉄線に乗り当麻寺へ行ったときの記憶がよみがえってきた。
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