アンカラ

6日目。



サフランボルの朝はけっこう冷え込んだ。向かいのホテルの玄関前。玄関マットの上で猫が丸くなっていた。




朝食前にちょっと散歩。




朝食前の散歩。



さて、この日の目的地はアンカラ。素通りして、いっきにカッパドキアへということも考えないではなかったが、新装なったアナトリア文明博物館に行っておきたかった。

まず、ドルムシュでクランキョイまで出て、昨日、ミニバスを降ろされたところにあったバス会社がいくつか入った建物へ向かい、アンカラ行きのチケットを購入してセルビスが来るのを待った。



かなり冷え込んでいたので建物内でセルビスを待っていたが、ちょっと外へ出ると子猫がおり、こちらが興味を示すと、かまってくれという感じで近寄ってきた。



9時半、セルビスがやって来た。わずか3分くらいの乗車でオトガルに到着し、9時45分発のバスに乗車。

バスには例によってテレビモニターがついており、各座席の背の部分にも個人用モニターがあったが、しばらく走ると、天井に備え付けられたテレビモニターの画面が急に切り替わり、見ると何やらニュース映像が流されていた。

すぐにはわからなかったが、よくみるとどこかの街で起こった爆弾テロによる混乱を映しているようだった。

個人用モニターをニュースのチャンネルに切り替えると、アンカラ駅の近くで爆弾テロが発生したらしいことがわかった。駅前で開かれていた集会を狙った事件らしいこともわかった。

しかし、アンカラ駅前の様子が自分の知っている駅前の様子とは随分様変わりしていた。以前は、人が沢山集まる催し物が行われるような雰囲気の場所ではなかったのだが、色々な施設が建設されていた。

たいへんなことになった。アンカラ市内では予定通り行動できるのだろうか?

13時すぎ、アンカラのオトガルに到着。まず、昼ご飯を食べてから、予約したホテルのある(前日ネットで予約)ウルス地区へ向かうべく、セルビス乗り場へ行った。

しかし、ウルス地区へ行くセルビスは運行されていないではないか。だれかに尋ねたわけではないので、違うかもしれないが、テロ事件の影響で、セルビスの運行ルートのどこかで交通規制がしかれていたのではないだろうか。

仕方がないので、ドルムシュ乗り場へ行くと、ウルス地区方面へのドルムシュはちゃんと走っていた。アンカラ城方面に登っている坂の一番下の位置にある、ドルムシュ乗り場まで移動して、坂道を上っていきホテルにチェックイン。ドルムシュ乗り場は事件のあったアンカラ駅からわずか1㎞くらい、ホテルも2㎞とは離れていないが、いつもとまったく変わらぬ雰囲気。

ホテルに荷物を置き、さっそくアンカラ文明博物館に向かった。



アンカラ文明博物館(帰りがけに撮影)。この猫は『地球の歩き方』に載っている博物館の看板猫だと思う。



博物館で一番大きなスペースをとって展示されているのは、ヒッタイト、新ヒッタイトの時代のレリーフや像。







マラテアで発掘されたMUTALL王(アッシリアのサルゴン2世に服属していた)の像。




ヒッタイト時代のレリーフ。左は神、右は王と考えられている。




土器。




聖獣を従えた王座に座る母神。




アンカラ城内の街並み。2011年の訪問時より随分と観光地、観光地した雰囲気になっていた。




アンカラ城の上から。




アンカラ城の上からアンカラ駅方面を望む。画面中央やや左に見える平たい円形の建物(見えにくいが)がアンカラ・アレナでそのすぐ後ろにアンカラ駅がある。




アンカラ城内にも猫がいっぱいいた。




アンカラ城から下っていく道からの眺め。手前に見えるのはローマ時代の遺跡(?)。




夜のウルス地区の一コマ。人が集まっているブースではサッカーくじが売られていた。