サフランボル 5日目。この日の目的地はサフランボル。 ずっと気になっていたのだが、自分の旅の関心がエーゲ海・地中海沿岸地域の遺跡や東トルコに偏っていたせいもあり、それらのルートからちょっとはずれたサフランボルは後回しになっていた。 そんなサフランボルだが、88年に買った『地球の歩き方』にはホテルがないのでカラビュックからの日帰り観光地として紹介されている程度だったのが、94年には世界遺産に登録され、その後、日本人のトルコ旅行の一大人気目的地となっていった(ネットを見る感じでは)。 25年以上もトルコに通い続けていながら、サフランボルへ行ったことがないというのも何なので、遅ればせながら行ってみようということにしたなった。
まず、9時発のミニバスでバルトゥンに移動。 乗客は地元の客ばかりで、バルトゥンの中心地あたりで全員降りてしまい、残った客は僕だけ。 運転手がどこへ行くのかと聞いてきたので、「サフランボルだ」と答えると、オトガルとは別のミニバスステーションというか、バス会社のところへ連れていかれた。
アマスラからここまでの所要時間は30分。サフランボル行きのミニバスは1時間に一本くらいとけっこう頻発で、10時発のサフランボル行きで出発。
12時少し前、サフランボルに到着。いくつかのバス会社が入った平屋の建物はあるが、どうやらオトガルではなさそう。また、トルコの伝統的な家屋建築がたくさん残る、チャルシュではなさそう。 『地球の歩き方』によると、サフランボル観光のためには、オトガルからサフランボルの中心地クランキョイに移動して、そこからチャルシュに移動しなければならないとある。タクシーに乗ってしまえば、何の問題もないのだが、荷物が大きくて困っているというわけでもない。ということで、交通機関の選択はドルムシュの一択である。 ドルムシュ乗り場に街の人に「チャルシュ」と連発してチャルシュに行きたいという意思を伝える(この方法は基本的には有効)。そうこうしているうちに、現在地がクランキョイであることがわかったが、『歩き方』の地図では、クランキョイのどこにいるのかがよくわからない。じっくり読み込みながら歩くとわかるのだろうが、街の人の力を借りる方が早い。ということで、「チャルシュ」と「ドルムシュ」を連発して、チャルシュ行きのドルムシュ乗り場を尋ねる。あっちだと指さしてはくれるが、わからないというリアクションを示すと、最後には、若い男性がちょっと離れた乗り場まで連れて行ってくれた。トルコはまだまだこういう人たちがけっこういる国で助かる。 クランキョイで少し手間取ったが、12時半くらいにはチャルシュに到着。予約しておいた伝統的建築を利用したホテルにチェックイン。靴を脱いで上がるタイプのホテルだった。
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