ジブラ-イッブ-サナア <6日目続き>ジブラの次はイッブへ向った。ここの旧市街にも石造りの伝統的イエメン建築が並ぶ。 ジブラとイッブはあまり離れておらず、車はあっという間にイッブの街(新市街)に入っていったと思う(当時の歩き方によると乗り合いのタクシーで25分くらいとなっているので、僕のタクシーはもっと短い時間で着いたと思う)。
イッブを出ると、また段々畑が広がる景色の中をサナアに向かって走っていった。
イッブからサナアへの道中、昼食のために日本でいうドライブイン(=近年すっかり見かけなくなったような気がする)のようなところに入った。しかし、ドライバーはガラガラの駐車場の最も道路に近いところにとめた。食堂のすぐ前の駐車スペースは空いているのだが。しかし、その理由はすぐにわかった。 7up、ライス、イモなどを煮たもので、しめて380リヤル(250円弱)。それに、ドライバー氏のおごりでデザートにプディングを食べた。 食堂はかなりのお客で賑わっていたが、だんだん閑散としていった。早々に食事を終えたドライバー氏が「ちょっとお祈りに行ってくる」と言って席を立った。礼拝の時間だったのだ。そのうち、食堂の入口が閉じられた。食堂の従業員もほとんどが礼拝に行ったようだ。僕は裏口から食堂を出て、モスクの方へ行ってみた。気がつかぬうちに駐車場は満杯だ(これがわかっていたのでドライバーは礼拝終了後すぐに車を出せる場所に駐車したのだ)。また、モスクに入りきれない人もいて、外で礼拝している。 この礼拝者の多さは、イスラムの聖なる日、金曜日であるからか? それとも敬虔なムスリムの多さのせいか? 導師(?)の説教(?)がモスクのスピーカーから流れてくる。そして、礼拝。モスクの外の人々の動きで、礼拝がどのように進行しているかがわかった。 最後の「アッサーラーム・アレイクム」という声が聞こえて、モスクの中から人々がぞろぞろと出てきた。小さなモスクだが、こんなにも多くの人が、という数だ。電話ボックスの中に何人入れるか、という競争をやっているかのような感じ。 夕方、サナア市内に到着。ホテルは、96年に来た際に泊った新市街にあるホテルを選択。1泊朝食付で25ドル。ちゃんとメンテナンスされていて、気持ちよく滞在できそうだ。 |