サナア

イッブからサナアへの道中、昼食のために日本でいうドライブインのようなところにはいった。しかし、ドライバーはガラガラの駐車場のなかの、もっとも道路に近いところにとめた。食堂のすぐ前の駐車スペースは空いているのだが。しかし、その理由はすぐにわかった。

7up、ライス、イモなどを煮たもので、しめて380リヤル(250円弱)。それに、ドライバー氏のおごりでデザートにプディングを食べた。
食堂はかなりのお客で賑わっていたが、だんだん閑散としていった。早々に食事を終えたドライバー氏が「ちょっとお祈りに行ってくる」と言って席を立った。礼拝の時間だったのだ。そのうち、食堂の入口が閉じられた。食堂の従業員もほとんどが礼拝に行ったようだ。僕は裏口から食堂を出て、モスクの方へ行ってみた。気がつかぬうちに駐車場は満杯だ。また、モスクに入りきれない人もいて、外で礼拝している。

この礼拝者の多さは、イスラムの聖なる日、金曜日であるからか? それとも敬虔なムスリムの多さのせいか?

導師(?)の説教(?)がモスクのスピーカーから流れてくる。そして、礼拝。モスクの外の人々の動きで、礼拝がどのように進行しているかがわかった。
最後の「アッサーラーム・アレイクム」という声が聞こえて、モスクの中から人々がぞろぞろと出てきた。小さなモスクだが、こんなにも多くの人が、という数だ。電話ボックスの中に何人入れるか、という競争をやっているかのような感じ。


夕方、サナア市内に到着。ホテルは、96年に来た際に泊った新市街にあるホテルを選択。1泊朝食付で25ドル。ちゃんとメンテナンスされていて、気持ちよく滞在できそうだ。



ホテルからサナアの中心部を望む。



やはり足は自然と旧市街へ。



イエメン門の上から。96年に訪問したときは、門をくぐってすぐの所の広場は青空市場だった。



イエメン門をくぐってすぐのところの青空市場(96年3月撮影)。



頭上から「フォト、フォト」と言う声がした。子供たちは写真が好き(撮られるのが好き)。カメラを持って歩いていると、写真を撮って欲しいと声をかけられる(大人からも声をかけられたが)。旅行者の声を聞く限り、サナアの子はまだ観光ずれしていないとのことだったが、イッブでのことがあるから、ちょっと警戒していた。家の中の子はお金は要求して来ないので、安心してパチリ。



最初、右2人の女の子が「撮って、撮って」と来た。そこに左の男の子が入り込んできたら、真ん中の女の子は「あっち行ってよ」という感じで押していたが、最後はこんな感じで並んで写真におさまった。3人の背の違いがいい感じ(だと個人的には気に入っている)。逆光だけど。

動画(サナアのスークをご一緒に歩きましょう-7.49MB)


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