ジェルバ島での買い物で失敗する

<5日目>
パレルモ駅前から7時45分のバスで空港へ向かう(8時45分空港到着)。

10時50分の飛行機でチュニスへ向けて出発(11時50分チュニス到着)。

空港で1週間後のローマ行きの便の航空券を購入。

そして、すぐにジェルバ島へ飛ぼうと14時30分発のジェルバ行きの便の空席待ちをしたが、結局乗ることができず、この日のチュニス泊が決定。(翌朝の航空券を確保)



<6日目>
6時50分、ハビブ・ブルギバ通り(ホテルのすぐ近く)からタクシーに乗り空港へ移動。

7時過ぎ、空港到着(チュニスの空港は市街地がとても近い)。

8時発のジェルバ行きで出発(9時到着)。

空港からは乗り合いタクシーでジェルバ島一の町であるフームスークへ移動。

フームスークというのはスーク(市場)の名前ではなく街の名前で、「スークの街」という意味。

ここジェルバはヨーロッパ人に人気のリゾート地だが、ここに寄ったのはリゾート気分を味わうためではなく、今回の旅の主要な目的地であるマトマタへの移動に便利で、かつ、ジェルバのフームスークをちょっと見ることができからだった。

さて、ここからは日本語のガイドブックがない世界だ。『地球の歩き方』のチュニジア編はまだなく、日本語で書かれているものとしては『地球の歩き方 フロンティア』という、どちらかというと観光地や文化の紹介本のようなものしかなかった。

ということで、この旅では『ロンリープラネット』を持って行ったが、地図が今一つ、また、英語なので観光地の歴史だとか詳細な説明文には理解できないところも多く、主に移動手段、ホテル、レストラン情報などのチェックのために使った。



フーム・スーク。建物は真っ白にペイントされている。ドア・窓枠などは淡い水色でぬられているものが多くかった。



春先なので観光客は少な目だったが、ヨーロッパからと思われる観光客が目立った。




シーズンオフなので閑散とした感じ。




モスク(トルコ・モスクと呼ばれているものか?)。小さなドームが並んでいるのがおもかった。







青空陶器市。ジェルバ島にはチュニジア北部のナブールと並ぶ陶器の生産地であるゲララという町がある。たぶんそこで作られた陶器だと思うが、それがここの主要な土産物の一つとなっている。『地球の歩き方』によると、ここに並べられている陶器は夜のなっても片づけられることはなく、夜が番人が見張っているとか。







泊ったホテル。港地区に位置しており、街の中心部からは少し離れている。『ロンリープラネット』に海からの風が心地よいとか書かれていたのだろうか?




ホテルの部屋(1)。




ホテルの部屋(2)。この旅では珍しくホテルの部屋の写真を何枚か撮った。部屋の壁は真っ白に塗られていてさわやかな雰囲気で暑い季節だとよいのだろうが、日差しはあるものの3月初めのジェルバはけっこう肌寒く、何となく寒々しかった。とはいえ、そこそこ気に入った部屋だったため写真を撮ったのだと思う。




写真は「マジック・キャメル」と呼ばれる変なもの。ラクダの背の部分から水を入れた後、逆さにしても水はこぼれない。底の部分にも水の注ぎ口があり(上から水を注いだ時底の部分から水が出て来ないのは言うまでもない)、そこから水を注いでまたひっくり返しても水はこぼれない。ではどこから水が出るのかというと、ラクダの口から出てくる仕掛けになっている。ということで、例えば、上からコーヒーを下からミルクを入れるとラクダの口からカフェオレが出て来るということなるのだけれど、試したことはありません。ちなみに、水を注いだ後、ひっくり返す際、ラクダがおじぎする方向に回転させると口から水が出てきてしまいます。



さて、上の写真のマジック・キャメルだが、この手の水差しがあることは『地球の歩き方フロンティア』で知った。前回(95年)のチュニジア旅行の際に探したのだが見つけられず、フームスークでこれを見て思わず買ってしまった。

しかし、「おっあった!」と思って買う気満々になってしまったのが失敗。まだ、頭の中の物価感覚が日本のままだったのだ。

商品に値札などついていない世界なので、まず値段交渉から始めなければならないのだが、土産物屋の主人が最初に示した値段で「OK」と口走ってしまったのだ。

主人の示した値段は日本円で1500円から1600円くらいだったのだが、物価感覚がまだ日本やイタリアのそれだったから、手作り、かつ構造が単純ではなく、ただ水差しよりは手間がかかっている。ならば1500円は妥当と思いついつい「OK」と言ってしまったのだ。

買った時はやっとマジック・キャメルを見つけられたという思いがあったので、高い買い物をしたという感覚はなかったようだが、ホテルに戻ってチュニジアの物価のことを考えて後悔の念がじわじわとわきあがってきた。

ちなみにこの日昼に飲んだコーラは日本円で50円弱だった。