フエ(1) <9日目>ホイアンの次の目的地はグエン朝(1802~1945)の都だったフエ。使用した移動手段はツアーバス(現在もそういうバスがあるのだろうか?)。サイゴン~ダラット~ニチャン~ホイアン~フエという感じのルートを走っていて、途中区間のみの利用も可という便利なバスだ。 8時過ぎにホイアンを出たバスは、途中ダナンのチャム彫刻博物館(チャンパの遺跡から出土した彫刻など展示している)や、五行山、とあるビーチなどに寄りつつフエに向って走っていった( バスは五行山でも観光タイムをとったが山には登らず、バスで一緒になった旅行者と麓にあるカフェでお茶を飲んで時間をつぶした)。
15時過ぎ、フエに到着。 フエはフォン川のほとりに広がる街だ。せっかくだから川のほとりに泊りたい。バスを降りた後、川のほうへ向かい手ごろな部屋を見つけてチェックイン(1泊10ドル)。 ホテルに荷物を置くとすぐに王宮へ向った。中国式の建物がまばらに建っているだけである。ベトナム戦争で多くが破壊されたということだ。
王宮の敷地の原っぱみたいになっている脇の道でだったか、女性2人・男性1人という3人組のベトナム人学生と知り合った。男性がギターをうまくひけないでいたので、思い切って「ちょっとかして」と声をかけたのだ。 ギターは確かにひきにくいギターだった。それもそのはずで弦が1本なかったのだ。 いくつかのコードをおさえてジャン・ジャンとやると、女子学生の一人から「ホテル・カリフォルニアをやって」と頼まれた。適当にコードをおさえてジャンジャンとやっていったら、正しいコード進行になっていた(勘がいいな、自分)。しかし、彼女のリクエストが簡単な曲でよかった。 メロディは知っているが歌詞は「welcome to the hotel california,such a lovely place...」くらいしか知らない。彼等も歌詞は知らないから、ほとんどメロディだけをくちずさむ。かなり延々とやっていた。 話しているうちに、この日が一人の女子学生の誕生日であることがわかった。それで3人で祝っているとのことだった。 1時間半近く一緒にいただろうか? 思いも寄らぬ交流ができて楽しかった。
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