フエ(1)

<9日目>
ホイアンの次の目的地はグエン朝(1802~1945)の都だったフエ。使用した移動手段はツアーバス(現在もそういうバスがあるのだろうか?)。サイゴン~ダラット~ニチャン~ホイアン~フエという感じのルートを走っていて、途中区間のみの利用も可という便利なバスだ。

8時過ぎにホイアンを出たバスは、途中ダナンのチャム彫刻博物館(チャンパの遺跡から出土した彫刻など展示している)や、五行山、とあるビーチなどに寄りつつフエに向って走っていった( バスは五行山でも観光タイムをとったが山には登らず、バスで一緒になった旅行者と麓にあるカフェでお茶を飲んで時間をつぶした)。



チャム彫刻博物館。西洋人団体客のガイドが「重要な展示物が沢山ある」というような説明をしていたので、すこし真面目に見物。
















窓のない開放的な展示棟。




ちょっとした峠を越えて行く途中の小休止。




一つ上の写真と同じ場所(ちょっとカメラの向きをずらして撮影)。半島状の部分は対岸から長く伸びた砂嘴みたいなところで、グーグル・マップのストリートビューをみたところ、この後、この砂嘴にあるビーチに寄ったっぽい。




ツアーバスのルートにノンヌォックビーチというところがあったので、ここはそのビーチだと思っていたが、グーグル・マップのストリートビューでは、ノンヌォックビーチからは上のような山並みは見えないので、さらにストリートビューを見ていくと、ランコー・ビーチで撮ったものらしいことがわかった。



15時過ぎ、フエに到着。

フエはフォン川のほとりに広がる街だ。せっかくだから川のほとりに泊りたい。バスを降りた後、川のほうへ向かい手ごろな部屋を見つけてチェックイン(1泊10ドル)。

ホテルに荷物を置くとすぐに王宮へ向った。中国式の建物がまばらに建っているだけである。ベトナム戦争で多くが破壊されたということだ。



王宮門(午門)。




王宮門の上から太和殿を望む。




王宮門の上から太和殿を望む。




太和殿に向かっていく。ベトナム人観光客が多かった。




太和殿に向かう途中、振り向いて王宮門を望む。




太和殿の裏側。




太和殿から先にはこんな原っぱが広がっていた。これは原っぱみたいになっているところを進んでいったところにある建中殿跡から太和殿方向を撮ったもの(だと思う)。中央にベトナム国旗が写っているが、これは王宮の前にあるフラッグタワーに掲揚されているもの。現在は、この原っぱの回りに回廊が復元されているようだ。




どこを撮ったのか完全に忘れていたので、ネットで色々な写真を見たが、たぶん太平楼ではないかと思う。




これもどこなのかわからなかったが、ネットで色んな旅行記をみたり、グーグルアースのストリートビューなどをみて、興祖廟の西側の門らしいことがわかった。かなり汚れがひどいが、近年訪れた人の旅行記を見ると、クリーニングされて綺麗になっている。ただ、これはこれで風情があるかなと思う。




一つ上の写真をトリミングしてみた。




左側の建物は世祖廟。グエン朝の菩提寺、13代の歴代皇帝のうち、10人の位牌が祀られているとか。ただ、この時は中の見学はしていないと思う。これもネットのおかげで、何という建物なのか確定できた。




世祖廟。この広場を隔てた右側に顕臨閣という建物があり、ミンマン帝によって造られた九つの鼎(かなえ)が並んでいるはずだが、この時は修復中とかだったのか? それとも単純にスルーしてしまったのか?






王宮の敷地の原っぱみたいになっている脇の道でだったか、女性2人・男性1人という3人組のベトナム人学生と知り合った。男性がギターをうまくひけないでいたので、思い切って「ちょっとかして」と声をかけたのだ。

ギターは確かにひきにくいギターだった。それもそのはずで弦が1本なかったのだ。

いくつかのコードをおさえてジャン・ジャンとやると、女子学生の一人から「ホテル・カリフォルニアをやって」と頼まれた。適当にコードをおさえてジャンジャンとやっていったら、正しいコード進行になっていた(勘がいいな、自分)。しかし、彼女のリクエストが簡単な曲でよかった。

メロディは知っているが歌詞は「welcome to the hotel california,such a lovely place...」くらいしか知らない。彼等も歌詞は知らないから、ほとんどメロディだけをくちずさむ。かなり延々とやっていた。

話しているうちに、この日が一人の女子学生の誕生日であることがわかった。それで3人で祝っているとのことだった。

1時間半近く一緒にいただろうか? 思いも寄らぬ交流ができて楽しかった。



太和殿。誕生日会の3人組と別れた後、出口へ向かう途中撮ったものか? それとも、彼らに会う前に撮ったものか?