ミトーでメコン川遊覧

<7日目>
この日は、まず旅行会社に行って、翌日のホーチミン発ダナン行きと、3日後のフエ発ハノイ行きの航空券を確保した。

限られた日程内で、何としてもベトナム中部のホイアンやフエを見たかったので、翌日のダナン行きの航空券を購入したのだが、その結果、ホーチミンにいらるのは、あと1日弱ということになった。

メコンデルタの街を見たかったので、ホーチミンからのアクセスが便利なミトーへ行くことにした。

まず、バイクタクシーでチョロン・バスターミナルに移動。

めざすミトーはホーチミンから南西80キロくらいのところにある。『地球の歩き方』にはバスで1時間半とある。

バイクタクシーを降りてバスターミナルに入って行こうとすると、今乗ってきたバイクタクシーのあんちゃんが「これからどこへ行くんだ」と聞いてきた。「ミトーだ」と答えると、「なら、俺のバイクで行け。俺のバイクなら1時間で着くぞ」と言ってきた。

冗談じゃない。50ccのバイクに二人乗りで、80キロの距離を1時間で走るのは御免だ(たぶん1時間では行けないだろうが)。

ということで、バイクタクシーのあんちゃんをふりきってバスに乗った。

9時45分に出たバスは、11時20分ころミトーに到着。

すぐにメコンをボートで遊覧したいと考えていたが、バスで知り合ったベトナム人に昼食に誘われた。バスの行き先を確認するためにこちらから声をかけた相手だし、危険ではないだろうと判断して彼についていった。

なぜか彼のいとこも来て、3人で食事。ベトナム人にとってはけっこういい値段のレストランだろうと思ったが、料金は彼等が払った。というか僕は払わせてもらえなかった。

食事後、彼が「メモ帳を出せ」というので、言われるまま出すと、彼の住所と妹の住所を書き出した。妹の住所は「品川区」であった。彼はそれを漢字で書いた。

彼は少し日本語を話せたが、詳しい会話はなりたたなかったので、どういう意図だったのかはよくわからなかった。しかし、知り合ったばかりの外国人を怪しいとも思わず、自分だけではなく妹の住所と電話番号まで知らせるとは。ベトナムでの人間関係というのはこういうものだったのかもしれないし、もしかすると日本で何か助けが必要だったのかもしれない。

2時すぎから2時間ほどボートを雇ってメコン・クルーズをした(1時間40分くらいで出発地点に戻った)。クルーズと書いたが、立派な船ではなく、木造の小さなボート。高校生かせいぜい高校を出たばかりという感じの少女が操船役とガイドを兼ねたボートでメコンを少し遊覧。途中、島(中洲)に寄ってお茶とフルーツをいただく時間が設けられていた。



メコンの上に出た。




砂(砂利?)の運搬船か? 船首の目には何か意味があるのだろうか?




途中で寄った島か?




僕が乗ったボート。




メコン河畔の集落。立ち寄った島か?




これはミトーの街か?







メコン河畔の賑わい。



16時ころのバスでホーチミンに向けて出発し、17時40分ころチョロン・バスターミナル到着。

ホーチミンに戻ったのは18時近く。もうかなり薄暗くなっていた。



チョロン・バスターミナルに近づくなかで撮った写真。




もうけっこう薄暗くなっていた。本当は明るい時間帯にホーチミンに戻って、街の様子をカメラにおさめるつもりだった。とくに道路を洪水のごとく流れていくバイクの群れを。明日の早朝にホーチミンを出ることになっているので、街の様子をカメラにおさめることはできない。ということで、バスから何枚か撮ってみたが、こんなブレブレの写真しか撮ることが出来なかった。バイク、自転車が各々勝手に交差点に入っていくのだが、秩序がないように見えて何かルールのようなものがあるようだった。