カンボジア~ベトナム、水・陸路移動 <5日目>5時半、まだ、夜が明ける前にシェムリアップでずっと世話になったドライバーの車でホテルを出発。 6時頃、トンレサップ湖の船着き場に到着。 当時は武装強盗が岸から襲撃することがあり、船での移動には危険が伴うといわれていた。 強盗から逃れるためには速度が必要というわけで、外国人観光客にはエンジンをたくさん積んだ小さなボートが人気だった。ということで、僕が前日購入したチケットも「速い」ということを売り物にしているボートのチケット。
6時50分、ボートが出発(定刻は6時半)。昔阿寒湖で乗った観光モーターボート並みのスピード感で勢いよく進んでいったが、案の定というべきか何というべきか、途中エンジントラブルに見舞われ小休止。幸い、武装強盗が現れず、13時10分、無事プノンペンに到着した。 プノンペン到着後、すぐにバイクタクシーで『地球の歩き方』に載っていたホテルまで移動。シェムリアップでは乗用車で観光していたので、自分の旅史上初のバイクタクシーの利用だった。
ホテルに部屋をとると、すぐにホーチミン行きのバスのチケットを買いに出かけた。しかし、チケット売り場では、そのバスが4時半という絶望的な早朝発であることを知らされた。しかし、これ以外の選択肢はないのでチケットを購入。
<6日目> 3時に起床、3時40分ころチェックアウト。レセプションの人は時計を指差して「何で?」という顔をしていた。 ホテルからホーチミン行きのバス乗り場までは歩いても行ける距離だったが、幸い、ホテル前にはバイクタクシーがいたので、迷わず利用。 この頃、プノンペンの治安は、まだ完全には安定しておらず、真っ暗ななか徒歩で移動するのは危険だったので、多少ぼったくられてもバイクタクシーを利用する方が賢明だと思ったのだ。実際、ホーチミン行きのバスで一緒になった日本人旅行者によると、この朝、銃声を聞いたということなので、バイクタクシーがいて本当によかったと思う。 4時前、バス乗り場の到着。 4時半、定刻通りバスが出発。 当時のメモには10時半頃、ボーダーに着いたとあるが、ベトナム側での税関検査がとてつもなく長かった記憶がある。 メモには、13時にいったん出発した後、すぐに停車して、密輸検査と思われる検査が行われ、さらにその後、2度検査があったとある。 この旅行から10年後くらいに書いた、旧ページの旅行記には、「ベトナム側の税関検査は乗客のそれではなくバスの検査。バスの隙間という隙間をすべて調べるのだ、ネジまではずして。何かの密輸を警戒しているらしかった。」とある。「ネジをはずして」というのはわかりにくいと思うが、色々な場所を覆っている蓋のようなものをはずして、そこに何か隠されていないか確認したことを、25年たった今でも鮮明に覚えている。 バスで一緒だった日本人旅行者はベトナムの通貨を持っており、バスの検査が行われている際、すぐ近くの店で売られていたサトウキビジュースをご馳走になった。少しレモン汁を加えたもので、とても美味しかったことを覚えている。 16時20分、バスはようやく出発。
18時少し前、ホーチミンの中心部のベンタイン市場のあたり(バスターミナルだったか?)に到着し(定刻が何時だったのかは不明)。13時間半かかってプノンペン、ホーチミン間の移動完了(現在は6~7時間くらいで移動できるらしい)。 |