ネムルート山 <9日目続き>ホテルの部屋を確保した後、すぐにネムルート山のサンセット・ツアーに出かけた。 ネムルート山のツアーには、基本的には午後に出発して周辺観光地を巡り日没を山上で迎えるサンセット・ツアーと、深夜にホテルを出発して山上で夜明けを迎え、その後、周辺観光地を巡るサンライズ・ツアーとがある(マラテアからは夕日、朝日の両方を見ることができるツアーが出ている)。 サンライズ・ツアーという選択肢がないというわけではなかったが、なぜか夕日の方が好きで、深夜にホテルを出発するのもきついということで、サンセット・ツアーに行きたかった。 もう16時を回っていて、周辺の観光地を見物する時間はなく、ネムルート山に直行して、そこで日没を待ち、夕日を見てからホテルに戻るというスケジュールしかとれない。しかし、それで十分だと考え、ホテルのレセプションでホテルとネムルート山を単純に往復するだけの車の手配をお願いした。 ネムルート山は標高2150mあり、この山頂に砕石を高さ50m、直径150mの円錐形に積み上げた墳墓がある。紀元前2~前1世紀頃に栄えたコンマゲネ王国のアンティオコス1世の墓だ。墳墓の東西にはテラスがあって、そこには首のない石像が5体ずつあり、その下には石像から転げ落ちた大理石の首が並んでいる。石像はギリシアの神々や墳墓の主アンティオコス1世自身である。
日没後、ホテルに戻る。 |