ボドルムは今日も雨だった <5日目>10時50分、ペンションのおばさんに追い出される。 客は全然いないのだから、少しは柔軟な対応をしてくれても、と思いながら港へ向かった。 11時、ボドルムからの船が入港。 14時10分、出港。 16時少し前にボドルム到着。 どの時点で雨が降り出したかはわからないが、当時のメモには「船を降りると雨は激しさを増して、5年半前のことを思い出した」とある。88年の11月、マルマリスからのバスを降りた時もボドルムはバケツをひっくり返したような強い雨が降っており、ホテル探しもままならず客引きについて行って、とんでもないボロペンションに泊ったのだ。 パスポートコントロールを終え、両替をした後は、記憶を頼りに街を歩き5年半前に朝食を食べたホテルに直行した。宿泊客ではなくても朝食が食べられるレストランを営業していたわけで、そこそこのレベルのホテルだったはずだが、この日の宿泊費は日本円で800円だった。老朽化がひどかったが、部屋は海に面しており朝食付きなので格安だ。 翌日の天気が思いやられたが、ひどかった雨は次第に弱くなり、波の音も小さくなっていった。 <6日目> 6時過ぎ、起き上がってカーテンを開けると青空が見えており、雲は確実に遠ざかっていた。 朝食後、散策へ出た。そのついでに5年半前に泊ったボロペンションを探したが、その建物はなくなっていた。それだけではなく、街のあちこちも大きく変貌していた。 午後、ボドルムからショケ、ショケからクシャダスへと移動して、この日はクシャダス泊。
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