エローラ

<11日目続き>
ダウラターバード要塞の次に向かったのはエローラ石窟群。

ここは仏教(第1~12窟、7~8世紀)、ヒンドゥー教(第13~29窟、6~9世紀)、ジャイナ教(第30~34窟、9世紀頃)という3つの宗教の石窟寺院跡があることで知られる。

石窟群の入場地点からすぐのところに、エローラ石窟群のなかで一番著名な第16窟カイラーサナータ寺院(ヒンドゥー教)があるが、ここは後回しにして第1窟の方をめざして歩いた(例によって写真を見てもどの場所で撮ったものかわからなかったので、web上にある多くの方の旅行記やグーグルマップのストリートビューを参考にしながら、この旅行記を書いている)。



第7窟の前あたりから、今しがた来た方向を望んで撮ったもの(のはず)。雨季のためだと思うが、水が流れ落ちている所があった(写真中央)。




第16窟の方へ戻る途中、振り返って撮った写真。




第8窟(だと思う)。




一つ上の写真を拡大したもの。ちゃんと色が出ていないが、左側の脇侍の頭部などの白っぽいところはうっすらと金箔が残っているところ。




第8窟(だと思う)。




第10窟。




第10窟のファサードを拡大してみた。




第10窟。




第10窟。2層構造になっていて、上からも窟内が見られる。




第12窟。中央の彫像は観世音菩薩と脇侍らしい。




シヴァ神の住むカイラス山をイメージして作られたカイラーサナータ寺院。岩を上から下に向かって掘るという独特の工法で、756年の着工後、約100年の歳月をかけて作り出された。




それにしてもよく造ったものだと思う。まず縦に岩を掘って、その後、精緻な彫刻を施したのだと思うが、とにかくすごい。そういえば、ダウラターバード要塞(ここより500年以上後)の要塞は円錐形の岩山のすそ野の部分一周を切り崩すことのよって絶壁を作り出していたが、この地域ではそういう技術が発達していたのだろうか。




一つ上の写真を拡大してみた。例によってあまり多くのフィルムのコマを使っておらず、残念ながらレリーフのクローズアップ写真がないので。










一つ上の写真と似た感じの構図だが、岩山を切り開いて作った石彫り寺院ということに興味があったのだと思う。見ての通り、ほとんど観光客がいなかった。