バルセロナ <19日目>深夜、バレンシア市庁舎前の広場の張り子人形が燃やされる様子を見た後、バレンシア駅へ向かった。メモがないので記憶をたどるしかないのだが、予約してあったバルセロナ行きの列車は4時くらいにバレンシア駅に着く列車だっただろうか。 駅の待合室は火祭りを見た後、そこで夜を明かして次の目的地へ向かおうとする旅行者が沢山いた。そのなかにグラナダで一緒に食事をした日本人旅行者もいた。この時期のスペインを旅する人の多くは皆この街にやって来るのだ。そういえば、昼間にはセゴビアで一緒だったドイツ在住の日本人夫妻とも再会した。 駅の待合室には沢山の椅子が並んでいて、幸い席を確保することができた。しかも長椅子ではなく、スチール製ではあるものの、リゾートホテルのプール横においてあるようなものと同じ形の椅子で、体を伸ばしで休むことができたのはラッキーだった。 バレンシアから乗車した列車の客席はコンパートメントで、すでに先客がいた。満席ではなかったので、座席の椅子の部分を動かして体を水平にして眠ることができた。 バルセロナ・サンツ駅に到着したのは9時ころだったろうか。駅構内のスタンドでミルクコーヒー(カフェ・コン・レッチェ)を飲み、目星をつけていたホテルのある地区まで地下鉄で移動した(どのあたりのホテルだったかはメモがないのでわからないがサグラダ・ファミリアから徒歩圏にあるホテルだったか?)。 ホテルで一休みした後、たいていの観光客が「バルセロナに来たならばここに行かねば」というであろうサグラダ・ファミリアへ向かった。
サグラダ・ファミリアを出た後、昼食をとり、その後、カタルーニャ広場とかコロンブス記念塔、ゴシック地区などへ行ったのだったか?
<20日目> この日はまずピカソ美術館へ行った。美術については何の知識もないのだが、もちろんスペイン出身の巨匠ピカソの名前は知っている。『地球の歩き方』には、この美術館にはピカソの主に少・青年の作品が展示されているとあったが、ベラスケス作「ラス・メニーナス」をピカソ風に描き出したものが面白いという記述が気になった(実は「ラス・メニーナス」についてもちゃんと知っていたわけではなく、この旅を計画するなかでガイドブックによって知識を得たという程度のものだったが)。メモにはそこで絵葉書を買っているので、おそらくピカソ風「ラス・メニーナス」の絵葉書も買ったのではと思う。旅のガラクタ関係のなかにその絵葉書があるかもしれないので、そのうち発掘作業をしてみようかと思う。ちなみに、ベラスケスの「ラス・メニーナス」はこの後マドリードのプラド美術館で鑑賞したのはいうまでもない。 午後はなぜかモンジュイクの丘へ行っている。バルセロナといえば、ガウディのデザインした建築物だと思うが、この時の自分は”見晴らし”が欲しかったとみえる。しかし、モンジュイクの丘で撮った写真は1枚もなく、期待した”見晴らし”は得られなかったようだ。 ところで、メモがないので詳細は不明だが、この日、夜行列車で次の目的地マドリードへ向かったと思われる。スペイン国鉄の高速鉄道Aveが走っている現在ならば(Aveの開業は1992年4月で、マドリード、バルセロナ間の開業は2008年2月)、バルセロナ・マドリード間は3時間くらいなので、夕方にバルセロナを出るという選択肢もあったと思うが。 |