ザゴラのオアシスを歩く

<8日目>
この日はワルザザートの南西164㎞に位置するザゴラへ移動。

ザゴラはワルザザートよりもサハラ砂漠にさらに近い場所にあるが、荒涼とした大地を貫くようにドアラ川が流れており、意外にも緑豊かなオアシスが広がっている。そして、ここは、大航海時代以前に盛んだった、サハラ砂漠南端沿いの地域と大西洋沿岸とを結ぶ、いわゆるサハラ交易の中継地だったところとのことだが、砂漠を越えてきた隊商が休息をとるのに最適な環境だったのだと思う。

ワルザザートからの足は初の乗り合いタクシー(グランタクシー)。グランタクシーは、ほぼすべてのドライバーがガンガン飛ばすので、目的地に早く到着できるというメリットはあるが、車は基本セダンタイプで、後部の3人席には4人、前の助手席には2人の客を乗せて走るので居住性は最悪(基本席が全部埋まってからの出発となるので、常にギュウギュウ詰めの状態で走ることになる)。

メモには詳しい記述がないので、ワルザザートからザゴラまで何時間を要したのはわからないが、朝食を食べてからワルザザートを出発し、ザゴラで昼食を食べているので、3時間くらいで着いたのではないか?

昼食後、そのレストランで色々と客の世話をしていた親切なオヤジ(たぶん経営者)が、町を案内してくれるというので、ついて行った。マラケシュのいんちきガイドみたいなうさん臭さはないし、周囲の人々は皆彼を知っており、一緒にその辺を歩く分には危険はないだろうと判断した。

彼のお蔭でザゴラの町の裏側というか、人々の生活の匂いが漂う場所も歩けたので非常に良かったと思う。



オアシスの中にある地元の人たちの住居。




ドアラ川。この時、川は渡らなかった。現在は川を渡った対岸側のオアシスに多くのホテルがある。




オアシスの中の路地。いい感じだ。また、こういう所を歩きたいが、15年以上たって再訪したザゴラは大きく変貌しており、町の中心近くにこういうところはなかったと思う。




すっかり忘れていたが、こういう見晴らしのよい場所にも連れて行ってもらった。




椰子の木と砂地、そして奥に日干しレンガで作られた住居。サハラ砂漠に近い場所のオアシスにいることを実感する風景。




この旅では大規模な砂丘には行かなかったが、こうした風景だけでけっこう満足していた。




日干しレンガ作りの住宅と路地。




あんまりパッとしない絵ですが、この時撮った写真全部を並べておくことにします。



オアシスの中の散策を終えた後、最後にお土産屋に連れていかれた。やられてしまった(笑)。マラケシュのようなえげつなさはないけれど、ここザゴラもやはりモロッコなのだ。レストランのオヤジはお土産屋の経営者でもあった。

何も買わないつもりで彼の店に入った。しかし、色々と見ているうち、素朴な感じの小さなカーペットが気に入ってしまい購入することにした。まんまと作戦にのっかってしまったという感じだが、オアシス散策もよかったし、ベルベルの雰囲気の感じられる手頃なサイズのカーペットも手に入ったし、結果オーライである。

夕食もそのオヤジのレストランで食べた。食後、サービスとしてオレンジを出してくれた。



ホテルからの眺め。これは決してよい眺めとは言えないけれど、例によって自分自身の記録として。




西日に照らされた、ザゴラを象徴する岩山(ホテルからの眺め)。