長谷寺の牡丹、室生寺の石楠花(2025.04~05)
5月1日。8時前の近鉄電車で桜井駅を出発し、8時10分過ぎに室生口大野到着。駅前から室生寺へは奈良交通のバスがあるのだが、平日の始発便は9時19分で、多くの観光客はこのバスをめがけてやってくるはず(土日祝日は8時15分)。室生寺の開門は8時半で、これに合わせてタクシーで行くと、バス利用の観光客の波を避けて、人のいない境内で石楠花を楽しみつつ写真を撮ることができるということでタクシー代を奮発することにした(2950円だった)。

室生寺へは開門10分前に到着したが、すでに車利用の観光客2組4人が並んでいた。



金堂に続く通称よろい坂。石段の両脇の石楠花が満開。写真で知ってはいたが、実際に見てみるととても美しい。ちょっと演出過剰な感じがした長谷寺の牡丹よりも個人的には好ましく感じられた。




盛りを少し過ぎた花もあったが、写真のような勢いのある花も多かった。




五重塔と石楠花。よく知られたビューポイント。




本堂(灌頂堂)。










奥の院へ向かう石段。




奥の院へ向かう石段。




石段の途中で振り返って1カット。




奥の院。右の建物は御影堂(弘法大師がまつられている)。奥の院の管理を担当している僧侶と少し話したが、石楠花の花は5日くらい前が一番の見ごろだったとか。花鑑賞のベストタイミングで来ることはやはり難しい。その僧侶は札幌から1泊2日でやって来たというと(沢山の旅費をかけてすぐに帰るのはもったいないという感じで)驚いていたが、今回見たいと思ったのは長谷寺の牡丹と室生寺の石楠花とあと一つだけなので(後述)、今回は1泊2日が丁度よい長さだったと思う。







手前の花(木)はハナズオウ(花蘇芳)だと思う。




本堂(灌頂堂)とその前の池。




本堂(灌頂堂)。




金堂。葺き替えをひかえている屋根はシートで覆われていた。葺き替えが終わったらまた行こうと思う。




弥勒堂とハナズオウ(だと思う)と石楠花。。




再びよろい坂と石楠花と金堂。




奥の建物は本坊。




本坊。




室生寺を出てすぐのところにあった花。




室生寺前バス停の前、室生川の対岸にヤマフジが咲いていた(このあたりはヤマフジが多かった)。



バスを待っていると室生口大野駅からの始発便がやってきた。乗客はそこそこ乗っていたが、そこまでの人の数ではなかった。これならばこのバスで来ても境内の人の数は許容範囲内かなと思った。このバスがこの先の室生龍穴神社まで行って、折り返し室生口大野駅へ向かう。

9時49分発のバスは10時3分ころ室生口大野駅前に到着。帰りの関空発新千歳行きの便は15時20分発なので、まだ時間がある。前日、飛行機が遅れて長谷寺に行くことが出来なかった場合、この後、長谷寺に寄ってから関空へ向かうつもりだったが、幸い長谷寺の牡丹を見ることができたので、この後、奈良市内に向かうことにした。昨年訪れることができなかった奈良まちに埋もれるようにして残る華厳宗元興寺(塔跡)に行こうというわけである。

連休の谷間とはいえ、インバンド客も多く近鉄奈良駅近辺は混雑していた。人並をかきわけるようにしながら奈良まちの方へ向かった。



奈良まちにはこのような古い建物が点在している。




華厳宗元興寺(塔跡)。国宝が沢山残っている元興寺極楽坊と違って街中にひっそりと存在している。ここの存在は母のアルバムを見て知り、訪れたいと思っていたのだが、門が閉じられているではないか(前年はここがわからず極楽坊の方に行ってしまった)。柵に白い紙が下げられており、開門は不定期でface bookやinstagramに開門情報を載せるとある。後から調べて知ったのだが、この寺は檀家もなく、ここを管理していた方が転居して、それ以来門が閉ざされてしまったとのこと。それを残念に思った有志の方々が桜の季節を初めとして、何か特別な時だけ開門していることなどがわかった。実はこの日も開門されることになっていたのだが、残念ながら13時からとのことだった。最初から知っていれば、帰りの飛行機は夜の伊丹-新千歳便を選択していたのだが(こちらも空席たっぷりだった)。課題を一つ残して帰途につくことになった。