長谷寺の牡丹、室生寺の石楠花(2025.04~05)
2025年4月30日、5月1日と奈良県へ行ってきた。目的は長谷寺の牡丹(ボタン)と室生寺の石楠花(シャクナゲ)。

長谷寺や室生寺には何度も訪れているが、牡丹や石楠花の花が咲く季節には訪れたことがなかった。花の開花は年により異なり、遠方に住んでいるものにとって、ちょうど盛りの時期に訪れるのはなかなか難しい。前もって満開の時期を決め打ちして航空券を確保しても、開花状況が思わしくなければ旅費は無駄になるに等しい。

そろそろ咲き始めるころかと思ってネットをチェックしてみると、今年の長谷寺の牡丹や室生寺の石楠花の見ごろは4月末から5月初めころになりそうとのことだった(石楠花の方が牡丹より少し早く開花するようだが、室生寺は山の中にあり少し寒いせいか、長谷寺の牡丹と室生寺の石楠花の見ごろはほぼ同じころになるという感じだった-これも年によるのだろうが)。普通ならば、直前の航空券の購入は難しく、また空席があって高い運賃のものしか残っていないところだが、今年のゴールデンウイークにはかなり大きな谷間があることが幸いした。その谷間の1週間前、新千歳-伊丹、関空便をチェックしてみると、かなり空席があり、運賃もけっこう低く抑えられているではないか(株主割引よりもかなり安かった)。天気予報をみると4月30日、5月1日あたりは雨の心配もなさそうである。花のタイミング、天気、飛行機の空席状況、運賃等々の条件がこれだけ揃うことはめったにないと思われ、即航空券を確保した。

4月30日、新千歳12時25分発の大阪伊丹行きのJAL便に搭乗。伊丹到着は定刻だと14時20分。空港から14時45分発の上本町行きのバスに乗り、そのバスが定刻通り走ってくれると、長谷寺駅16時21分着の近鉄近鉄電車をつかまえることができる。駅から寺までを急ぎ足で行けば16時35分くらいには到着できる。そうすれば長谷寺の入山締め切り時刻である17時に間に合う(17時までは入山できるらしいが何時までいられるのかはわからず-すぐには追い出されないだろう)。観光客がおおかた帰路につくころだろうから、人が少なそうでよい。ただ、問題はバスには渋滞遅延の可能性があるということである。しかし、自分が搭乗したは便は若干早着してくれ、モノレール、阪急線、JR大阪環状線を乗り継いでも、上記のバスで移動したのと同じ時刻に長谷寺駅に到着することが可能となった(鉄道にも遅延の可能性がないわけではないがバスよりは遅れる確率は低いだろう)。なお、長谷寺駅から長谷寺まで頑張って歩くことを考え、エネルギーを温存するため鶴橋から大和八木までは確実に座れる近鉄特急を利用した。

ちなみに、もし、この日のうちに長谷寺を見られなかった場合は翌日、室生寺、長谷寺と回るつもりだった。



伊丹到着少し前の空からの眺め。二つ並ぶ古墳はウワナベ古墳(手前)、コナベ古墳。古墳の向こう側に広がる緑地は平城宮跡。この日は右側の窓席に座ったのでこれが見られた。左側の窓席だと大阪城を見ることができたのだと思う(通常はそういうルートを飛ぶ)。




写真は長谷寺の本堂の方へ通じる登廊(のぼりろう)。長谷寺に到着したのは予定通り16時35分ころで、入山券を購入し、大急ぎで仁王門をくぐり登廊へ向かった。境内のどこにどんな感じで牡丹が植えられているのかまったくわからず短い滞在時間で見どころを把握するため、とりあえず本堂まで急ぐことにした。登廊の様子はいつもとは全然異なり、牡丹の鉢が並べられていた(花が咲いていないものも牡丹だと思うがどうなのだろう?)。押し寄せる観光客の流れを規制するため? それとも演出? ただ、平日、閉門間際ということで観光客はほとんどいなかった。




どうやら牡丹の花は登廊の両サイド中心に植えられているようだった。




こんな風に花の上に広げた傘が並べられている場所もあった。




本堂。




本堂(舞台造りになっている)から五重塔を望む。




長谷寺の境内はけっこう広く、17時きっかりの閉門だとすると隅から隅まで歩くのは不可能。ということで、ちょっと申し訳ないが、順路から外れてさっき登ってきた登廊脇の牡丹を見ながら仁王門の方へ降りて行った。







写真はまだ勢いのある花を中心に撮ったが、ほんの少しだが盛りを過ぎた感もあった。







仁王門を出た後、振り返って撮影。手前の花はつつじ(だと思う)。ちなみに長谷寺にも石楠花があるのだが、ほぼ終わっていた。




長谷寺駅。




駅を背にして。この門をくぐって進んで行くと要所要所で道しるべがあって、容易に長谷寺に続く旧初瀬街道に出られる。




長谷寺駅。絵みたいなものが並んでいるが、長谷寺の写真をもとにに作成したと思われるもの。




長谷寺駅。



この後、この日の宿泊地桜井に移動。