小雨降る(途中から本降り)コルドバを歩く

<3日目>
まず、10時15分のバスでコルドバへ移動。

11時頃コルドバに到着すると、バックパックをバスターミナルの一時預かり所に預けて街歩きに出た。
コルドバのバスターミナルは観光の中心メスキータから2㎞くらいのところにあり、夏のアンダルシアの狂暴な日差しのもとならば歩きたくないが、幸いというべきか何というべきか曇天で今にも雨が降りそうな感じで、まったく暑くはなかった。

コルドバは3回目なので、あまり観光意欲がわかないが、どこか別の街に行く時間的な余裕はないので、敬意を表してメスキータに寄って行こうということで日程を組んだ。

が、まず向かったのはビアナ宮殿というところ。コルドバ観光の中心であるユダヤ人街からは少し離れており、過去のコルドバ訪問時には訪れていない。



エシハのホテルを出てバスターミナルまでの道すがら目にした路地。雰囲気のよい路地があると、思わず通りたくなってしまうが、バスの時間があるのでちょっと写真を撮るだけにしておく。




コルドバのバスターミナルからビアナ宮殿に向かう道すがらに偶然出会った像。コルドバでは(コルドバに限らないのかもしれないが)、家の中庭(パティオ)での花の栽培が盛んで、毎年5月にはパティオ祭りなるものが開催されている。この像はパティオで花の育てる女性をモチーフにしたものだと思う。NHKのBSプレミアムの番組で見たかも。




例によって良い路地はないかと、大き目の通りから脇道を見ながら進んでいくと不思議な通りが。通りにぶら下げられているのはペットボトルなどを利用して作った人形とかオブジェなど。横断幕に「2018」とあるので毎年開催されているよう。プラスティックゴミによる環境破壊の問題と何か関係あるのだろうか?




ビアナ宮殿。ビアナ宮殿(ビアナ侯爵の邸宅)には12のパティオがあり、基本花で彩られている。




これもビアナ宮殿。



さらにビアナ宮殿。ビアナ宮殿自体は14世紀に建てられたものらしいが、ここは新しいそう。




ビアナ宮殿を出たころからポツポツときた。アスファルトが若干湿り気味。




珍しく食べ物写真。さっき軽い昼食をとったが、今晩は、夕食どきに移動することになっており、ちゃんと食べられないかもしれないので、きちんとした昼食をとっておくことに。写真はコルドバ地方の名物らしいサルモレホというトマトベースの冷製スープ。ニンニクがけっこう効いていた。




メスキータのミナレット。メスキータの敷地内に入ってから撮影。門の向こう側には土産物屋などが並んでいる。




メスキータ内部。後ウマイヤ朝を開いたアブド・アッラフマーン1世が8世紀後半建設に着手したモスクが、その後3回にわたって拡張。レコンキスタ完了後、カテドラルに改造されたので、イスラム教とキリスト教の要素が混在する不思議な空間となっている。




明り取りの格子の文様が美しい。




奥に見えるのはミフラーブ(メッカの方向を示すくぼみ)。




一番奥はミフラーブ。上にはいかにもキリスト教の教会という彫刻が。




最初の建造された時はメスキータの柱はあちこちの神殿などの建造物の柱を転用そうで、こんなまったくデザインの異なる柱もあった(記憶が定かではありませんが、この写真は一番最初に建造されたエリアだったはず)。



16時ころメスキータを出たが、雨は本降りとなっていた。
雨の中観光を続ける意欲もわかないので、メスキータ周辺を少し歩いてからバスターミナルに戻って時間をつぶす。

18時すぎに荷物を受け取り鉄道駅へ移動。

19時のAVEでマドリードへ移動(これもネットでプロモーション料金のチケットを購入)。

次の目的地は今回の旅行のメインとするつもりだったモロッコ。それで、モロッコ最初の目的地はアシラ。

この日はコルドバに泊って翌日アルへシラスへ移動してフェリーでタンジェに渡り、さらにバスか鉄道でアシラへ移動するということも考えたが、ネットを見ると欠航にあってしまったという記事が目についた。

6月は天候が安定している季節なので欠航の可能性はとても低いと思うが、近年の異常気象を考えるとどうしても心配になってしまう。何せ、そんなに日程に余裕がないので。

で、いろいろ検討した結果、マドリードからタンジェへ飛んだ方が、船よりも天候に左右される可能性が低く、かつアシラに早く到着できそうということがわかり、ちょっと高くつくが、航空機利用を選択した。

列車は20時40分すぎマドリード到着。地下鉄で空港に近いバラハスへ移動して、予約しておいたホテルにチェックイン。

ホテルに着いたのは22時近かったと思うが、この季節のスペインの22時はまだ明るさが残っていて、初めて泊るホテルを探す苦労も少ないのが助かる。

車中で軽く食べたので、夕食を取るため外出するということはせず、シャワーを浴びて就寝。


          

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