上海

<8日目>
5時半チェックアウト。
ホテルのレセプションでタクシーの呼び出しお願いするが、何かのトラブルでタクシー呼び出しのシステムが動いていないというので、自力でタクシーを拾うことに。

外はまだ真っ暗でタクシーはほとんど走っていない。。ぼったくりタクシーしかいないんじゃないかと悲観的になってしまう。

5時40分頃、何とかタクシーを拾う。ホテルで「空港の第2ターミナルまで」と書いてもらった紙を見せながら料金を聞くと100元だという。『歩き方』によると(2年前の情報)だと80元ということになっており、この間の値上げ、まだ、夜明け前ということを考慮するとぼったくり料金ではない。ということで乗車。

空港到着前に高速に入った(高速を通らなければ空港に行けないのか一般道だけで行けるのかはわからなかった)。

運ちゃんは高速に入るときに料金を払ったが、その直後、高速代を要求してきた。その額なんと50元。そんなわけない。

こっちが文句を言っていると、料金所で渡されたレシートを示して50元寄こせという。

で、レシートだが「伍元」と書いてある。運ちゃん、当方が外国人であり、漢字は読めないだろうと思っていたようだ。残念でした。日本人は漢字が読めるのだよ。

高速はちょっと乗っただけですぐに空港の第1ターミナルに着いた。最初の交渉で決めた100元(もちろん高速代を含むかどうかまでは交渉せず)に高速代の5元を上乗せして払って降りるという選択肢もなきにしもあらずだが、100元で十分高速代も払えるだろうと思い、100元紙幣を押し付けて降車。

こっちは第2ターミナルに行ってくれとたのんだはずだが、高速代を出し渋った腹いせに第1ターミナルで降ろしたのだろうか。しかし、複数のターミナルがあってそれらが少し離れている空港では、通常ターミナル間の無料の交通がある(ちなみにインドのムンバイは国際線と国内線がとてつもなく離れておりタクシーで移動しなければならなかったが)。調べてはいなかったが、ここ成都の空港にもちゃんとシャトルバスが走っていた(歩いても問題のない距離だった)。

6時10分ころ、第2ターミナル到着。

8時10分、定刻より少し早く上海虹江空港に向けて出発。

10時50分少し前、到着。

上海のメトロ1日券(24時間有効)に上海市内から上海浦東空港までのリニア鉄道片道の切符がセットになったチケット(ICカード)を購入して、上海市内へ出た。

向かったのは上海大廈(1934年に完成した古い建物である)。ちょっと奮発して外灘を眺めることができる部屋を予約してある。

12時10分頃、ホテル最寄りの駅に到着。

ホテルのレセプションに行くと、やはりまだ部屋の準備はできておらず、宿泊登記を済ませ、荷物を預かってもらい街歩きに出た。

特に計画は立てていなかったが豫園商城へ向かった。



豫園商城。




久しぶりで豫園商城にある有名な南翔饅頭店で小籠湯包を食べた。店の感じは昔とすっかり変わっていたが、上部の皮が厚く記憶の中にある味よりは美味しくはなかった。




豫園商城にある池の中央に湖心亭」という上海で最も古い歴史を持つ茶楼がある。今回はそこで中国茶をいただくことにした。




外の混雑とはうってかわって、湖心亭は客もまばら。中国茶は全然知らないので、メニューの中くらい(だったか)値段の西湖龍井茶を注文(お茶うけがついて88元とけっこうなお値段)。




湖心亭。




湖心亭からの眺め。




一服した後は、豫園(庭園が公開されている)には入らず、周囲を散策しつつ外灘の方に歩いて行った。右の白壁の向こう側が豫園。




豫園の外(商城が広がっていない方)はこんな感じで上海の庶民の生活が垣間見られる。




黄浦江沿いの外灘(バンド)に出てきました。右奥に見える薄茶色の建物が上海大廈。




外灘から対岸を眺める。




明日朝の移動に備えて、リニア駅への移動に都合のよい地下鉄駅に寄り、ホテル-駅間の徒歩での所要時間を確認しつつ上海大廈へ向かう。




蘇州河にかかる外白渡橋。1907年に竣工した中国初の鉄橋。




浦江飯店。自分は泊ったホテルではないが、昔、外国人の宿泊の制限が厳しかったころ、ここにはドミトリーがあり、多くのバックパッカーが利用していたというか、上海で出会った節約旅行者はほとんどここの宿泊客だった。




さて、部屋へ行ってみると何とスイートルームだった。一応アップグレードということではあるが、眺めは上の方の階のツインルームより悪い。眺めのよいツインルームが空きがなくアップグレードしてくれたのだと思うが。




ベッドルーム。




部屋からの眺めはこんな感じ。上海大廈は単純な直方体の建物ではないため、見通しが悪い。




実は上海大廈に泊るのは初めてではなく、1987年に泊っている(上はその時部屋から撮ったもの)。当時上海に住んでいた従妹夫妻を訪ねて行った際、従妹夫妻がホ上海大廈に部屋をとってくれたのだ。学生には贅沢な部屋だったが厚意に甘えさせてもらった。写真でわかる通り、そのときは外灘を見渡すことができる部屋に泊っていた(今回もこの景色を眺めたかったのだが。。。)。そういえば、このときは西安から列車で上海へ向かったのだが、西安から従妹のところへ電報を打って、この時乗車した列車の終着駅の真如駅まで迎えに来てもらったことを覚えている。ちなみに電報の文章は漢字で書いた(中国なので当たり前といえば当たり前だが)。




望遠で撮るとこんな感じで、まあまあ良い感じ。




薄暮の時間帯。




完全に日が暮れました。




夜の外灘へ出かけてみた。






外灘。夕涼みの人でごった返していた。




ライトアップされた外白渡橋と上海大廈。




写真だとわかりにくいが、黄浦江とこっち側(蘇州河)との間にコンクリートの堤防みたいものが造られている(昔はなかったと思う)。水の流れがないので、こんな風に景色が映し出される(まさかそのために堤防を造った?)。




お腹の回復からまだあまり時間がたっておらず、それほど食欲もないので食事はとらずに部屋へ戻ってきた。



<9日目>
帰国便の出発時刻は9時半。一応2時間くらい前に空港についておくということで、朝一か二のリニアに乗るべく、また、乗り換えで迷う可能性も考慮して6時すぎにチェックアウト。

結局、リニアが出る駅である龍陽路駅まではスムーズに移動でき、6時45分発の始発便に乗車。メモがないのでわからないが、7時には浦東国際空港には着いたか?



朝の上海。昨日とはうって変わって良い天気。




上海を飛び立ってすぐ撮った写真。



       <終わり>