エルヴァス
近年、定着しつつある6月の旅であるが、Jリーグの日程が発表され、試合のない時期がわかった段階で早々と出かけることに決め、仕事の発注元にもこの時期不在にすることを連絡。
目的地はポルトガル。
2010年夏、ユーラシア大陸の陸路横断の旅の最後の区間となったイタリア-ポルトガルを旅したが、限られた日程で移動していったため、途中、見どころのありそうな場所をけっこうとばしてしまった。その一つがポルトガルのエルヴァス。
エルヴァスはスペイン国境から12kmのところにある町で、17世紀に築かれた塁壁に囲まれた古い街並みが残っている。
ということで、今回のポルトガル旅行では、まず、エルヴァスをめざすことにした。
<1日目>
6月某日、21時40分ころ、リスボン空港に到着。空港から地下鉄ですぐということ、翌日、鉄道で移動予定ということでオリエンテ駅近くにとったホテルに移動。
<2日目>
9時すぎのICでエヴォラへ向けて出発。この日の目的地はエルヴァスだが、エヴォラの街もちょっと歩きたい。エヴォラへはもちろんバスでも行けるのだが、リスボンのバスターミナルまでの移動も面倒だし、鉄道でゆったり行きたい、ということで鉄道を選択。
オリエンテ駅。バックは期待通りの青空。 |
乗車した列車。 |
10時35分、エヴォラに到着。鉄道はエルヴァスまでは通じていないので、エルヴァスまでのバスのチケットを確保するため、まずはエヴォラのバスターミナルに向かった。(鉄道駅からバスターミナルはけっこう離れているが徒歩圏内)
エヴォラ駅。 |
エヴォラのバスターミナル近くで。この青い花をつけた木をあちこちで見かけたが、どうもこの花の花粉のせいか、近くを通ると鼻水が出て仕方がなかった。 |
ターミナルで13時45分発のバスのチケットを購入した後、エヴォラ旧市街へ向かった。(僕のバックパックは30リットルと小さく、重量もそれほどではないので荷物は持ったまま)
ジラルド広場。 |
ディアナ神殿。 |
13時45分のバスは15時5分エルヴァスに到着。すぐに小高い丘の上に築かれた要塞都市であるエルヴァスの旧市街に向かう。
旧市街への入口(塁壁の出入り口)。 |
レプブリカ広場。 |
ホテルの受付の建物(壁にかかっている札にレセプションと書いてある)。てっきりこの建物のなかに客室があるのかと思っていると、「こっちこっち」と別の建物に案内された。 |
ホテルは事前に予約していったが、この街に宿泊する人は少ないらしく、宿の選択肢はとても限られていた。ホテルへ行ってみると、いわゆるホテルとは異なり、宿のオーナーの住居とは違う建物にいくつかの客室がある、民泊とホテルの中間的な宿だった。チェックインの際、料金を支払い、出発する際は「鍵を部屋のドアのカギ穴にさしておいてね」ということだった。
ホテルでポルタレグレへのバスの便について尋ねたが、おばさんは「わからない」とのこと。旅行情報を持っていることを期待したのが間違いだった。仕方ないので、部屋に荷物を置いたあと、すぐにバスターミナルへ向かう。旧市街からバスターミナルまではそこそこ離れており、おまけに陽射しが強く暑いのでけっこうきつい。
ネットで大きなバス会社の時刻は調べられるのだが、ターミナルで尋ねてみると(予想に反して英語が通じた)ネットではわからないローカルバスの便があることがわかった(ターミナルに貼ってある時刻表にものっていた)。しかし、ポルタレグレ行きは朝7時と夕方18時過ぎの便しかなく、朝の便だとエルヴァスを歩く時間がとれず、夕方の便だと、ポルタレグレから乗るつもりのマルヴァオン行きのバスに間に合わない。
じゃあ、ネットで確認した13時のバスは? と思って、ほかのバスは? と尋ねると、13時発の便はあるとのこと。(しかし、このバス、ターミナルに貼ってある時刻表にはないではないか。いったいどうなっているのか?)。
とりあえず、13時のバスがあることがわかったので、エルヴァスの街歩きに出た。
エルヴァスも要塞だが、すぐ近くに要塞が2つあり、その一つのグラサ要塞。 |
アモレイラの水道橋(バスの車中からも見える)。1498年から1622年にかけて建造されたもの。明日、あの足元まで行ってみようと思う。 |
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