アンコールワットの日の出とアンコール遺跡群めぐり(1)


シャムリアップ3日目の朝、初日世話になったトゥクトゥクで、まずアンコールワットの日の出見物に出かけた。シェムリアップ訪問は3度目だが、これまで次の訪問のエネルギーとして温存しておいたが、そろそろ行ってみようかということである。

5時にホテルを出発。日の出前なので、もちろん真っ暗だ。しかし、道はけっこうな交通量。
アンコールワットに入り、日の出鑑賞ポイントとなっている聖池の前に行くと、すでにすごい人だかり。

池の近くに行くと、なにやら水の音が。聖池に写るアンコールワットの姿も重要な観光資源なので、ポンプを使って池に水を流し込んでいるのだ。



東の空が明るくなってきた。雲に太陽の光が当たって美しい。適度に雲があった方が美しいのかもしれない。ピンク色の雲が聖池に写り、これも綺麗。



日の出。う~む。日の出直前の方が美しい。今度行くことがあったら、太陽が出てくる前に別のポイントに移動して写真をとろうと思う。




猿登場。食べているのはバナナ。




アンコールワットを後にする人たち。向こうに見えるのは西塔門。




名残惜しいので、すぐには西塔門をくぐらず、もう一度中央祠堂方向を見る。




アンコールワットの環濠に咲く花。



いったんホテルに戻り、朝食をとり、10時半すぎにチェックアウト。

今日帰国の途に着くが、シェムリアップ発の便は夕方なので、ホテルに荷物を預かってもらい、また同じトゥクトゥクで遺跡観光へ向かった。



最初に行ったのはプラサット・クラヴァン。10世紀前半に建造された寺院でレンガで作られている。レンガ造りの建造物の修復は砂岩が用いられている多くのアンコールワット遺跡群の寺院よりも難しいということだが(※)、ここの修復は素晴らしいらしい。※レンガは石よりも強度が弱く場合によっては崩れて砂に戻ってしまい、修復すべき箇所の材料が永久に失われてしまうという問題がある。




ヴィシュヌ神のレリーフ。回りには瞑想する人々。




右壁面にはガルーダに乗るヴィシュヌ神。




ヴィシュヌ神が3歩で世界をまたぐさまを表現したもの。例によってまともに調べて行ってないので何となく見学しただけですが、ここの中央祠堂の有名なヴィシュヌ神のレリーフは見落とさずに済みました。




次に向かったのは12世紀初頭に建造されたバンテアイ・サレム。回廊のテラスを歩くと伽藍を一周できるバイヨンの原型ともいえるプランで作られており(前掲、重枝豊『アンコールワットの魅力~クメール建築の魅力』)、クメールの寺院建築史上、けっこう重要なものらしい。まだ行ったことがない遺跡であり、アンコール遺跡群の主要な遺跡からは少し離れた場所にあり観光客が少なそうということで選択。砦というだけあって、環濠と高い壁に囲まれているのですが、このことは帰国後に確認。ということで環濠と壁はしっかりとは確認せず(見たことはみたのですが)。




ヴィシュヌ神。このレリーフでは8本の腕があるが4本だったり8本だったりする。阿修羅の兄弟と闘っている場面だとか。




阿修羅の尻にかみつく猿。有名なモチーフのようですが、今の所詳細は調べていません。







死者の灰を流すのに用いられたとされる箱。




遺跡を出る間際に出会った猫。ふらつきながらやってきて座りこみ、こっくりし始めた。




完全に寝てしまいました。




お世話になったトゥクトゥクドライバーの後ろ姿。こんな感じで走っていきます。止まると暑いのですが、走りながら受ける風はとても気持ちが良いです。ここでの避寒の最大の魅力と思ってます。