イスタンブール(2)

続いて、スルタンアフメット・ジャーミイの南西側をマルマラ海の方へ下って行ったところにあるキュチュック・アヤソフィア・ジャーミイへ。

ここは、イスタンブールに現存する最古のビザンツ建築で、コンスタンティノープル陥落後にモスクへと改装されたところ。名前の通り「小さなアヤソフィア寺院」という感じ(キュチュックは小さいという意味)。






キュチュック・アヤソフィア・ジャーミイの内部。




同じくキュチュック・アヤソフィア・ジャーミイの内部。柱の感じがビザンツ建築という感じだが、正確なところはわかりません。




キュチュック・アヤソフィア・ジャーミイの内部の写真をもう一枚。




キュチュック・アヤソフィア・ジャーミイの敷地内のベンチで眠る猫。




スルタン・アフメット・ジャーミイの裏手あたりにあった露店。観光客相手ではない完全の地元民向けの露店があるとは思わなかった。何度も何度もイスタンブールに来ているが気が付かなかった。




昼食は以前食べたことのある地元の人たちでにぎわう店で。前来たときは、このあたりの労働者のおじさんたちが客の中心だったが、けっこう小奇麗なかっこうをした客も。時の移り変わりを感じる。




食べたのはハムスィの炭火焼き。レモンをしぼり、軽く塩をかけて食べる。付け合わせの玉ねぎはチビチビとかじるのだけれどが、一種の薬味という感じか。パンがついて日本円にして400円強。やはりイスタンブールの物価はちょっと高い。




猫に占拠されたベンチ。



天気が良くなってきたので、午後は、久しぶりでボスポラス海峡のクルーズ船に乗ることにした(所要2時間、日本円で500円くらい)。



ボスポラスクルーズ。




船からは海峡の両岸にある歴史的建造物がよく見える。右側にある左右に広がった建物は19世紀半ばに建造されたドルマバフチェ宮殿。随分前に見学したが、予約が必要だったり、写真撮影が禁止だったりで、ずっとご無沙汰。




1452年、メフメット2世によって建設されたルメリ・ヒサル。翌年のコンスタンティノーブル攻略に備えて建造された城塞。




ルメリ・ヒサルの対岸にあるアナドル・ヒサル(左側に見える城塞)。1390年ころの建造。




1865年にスルタンの夏の宮殿として建造されたベイレルベイ宮殿。以前見学したときは内部の写真撮影は可だったが今は禁止らしい。トルコのあちこちでというか、世界中の観光地でどんどん写真禁止の方向へ向かっているのは、観光客としてはちょっと残念なところだが、観光客のマナーの問題もあるのだろうなあと思う。




海上に見える塔は乙女の塔と呼ばれる建物。現在レストランとして利用されている。




薄暮のイスタンブール。この時間帯にガラタ橋越しの望むガラタ塔の眺めはけっこう気に入っている。




今回イスタンブールで泊った一風変わったホテル(チェックアウト後写真を撮っていなかったことに気付いて撮影)。こんな入り口なので、実は見つけにくかった。map room という名前の通り、客室だけがあるという感じのホテル(一応事務室みたいなところがあって、レセプションみたいになっているが)。食堂はなく、朝食はレセプションに電話をして部屋に運んでもらうというシステムになっている(キッチンもなさそうなので、おそらく近所のカフェからの出前みたいな感じなのだろうが)。



ホテルを引き払ったあと、帰国の途につく前、船でいったんアジア側へ渡った。近年、ボスポラス海峡横断トンネルを開通してアジア側とヨーロッパ側が鉄路でつながったので、それに乗っておこうというわけである。

まず、ホテルに近い、カラキョイの桟橋からカドキョイ行きの船に乗った。海底を通る鉄道(マルマライ)の乗るだけならば、ユスキュダルに渡る方が手っ取り早いのだが、時間もけっこうあるし、カドキョイ行きの船の方が、イスタンブールの旧市街の眺めがよいのだ。



カドキョイ行きの船から見たイスタンブール旧市街。右はアヤソフィア寺院、左はスルタン・アフメット・ジャーミイ。このトルコ旅行の各ページの一番上にある横長の写真も同じ船上から撮ったもので、カドキョイ行きの船に乗ると、スルタン・アフメット・ジャーミイ、アヤソフィア寺院、トプカプ宮殿、さらにガラタ塔まで横一直線に並んださまが見られるので、お気に入りのルートになっている。



カドキョイからは地下鉄でマルマライの接続駅アイルルックチェシメスィまで行くという手もあるが、まだまだ時間があるので、より時間がかかりそうなバスでユスキュダルへ行くことを選択。

ユスキュダルからマルマライでイエニカプまで移動し、そこからメトロでアタチュルク空港まで移動した。ユスキュダルから空港までの所要時間は1時間弱だった。イスタンブールも便利になったものだと思う。(おわり)