マザーラ・デル・ヴァッロ~トラーパニ~パレルモ <4日目>この日の目的地はトラーパニ。 1998年の旅でも訪れているが、その時はチュニスへの船の便の確認をしただけで観光らしいことはほとんどしていない(船もスケジュールが合わず利用しなかった)。そこで、この時はトラーパニの近くにある山上に形成されたエリーチェという町へ行くつもりだった。 ちょうどよい時刻のトラーパニ行きのバスがなかったのか、それともちょっと寄り道という意図だったのか忘れてしまったが、トラーパニへ行く前に向かったのはマザーラ・デル・ヴァッロ。 アグリジェントを8時50分に出たバスは、11時10分ころマザーラ・デル・ヴァッロに到着。しかしバスは街中へは行かず、幹線沿いで降ろされた。 マザーラ・デル・ヴァッロからトラーパニへは13時半すぎ発の列車で移動することにしている。ゆっくりしている余裕はないので、かなり速足で街の中心部へ向かった。
13時36分、マザーラ・デル・ヴァッロからトラーパニへ行く列車に乗車。 15時15分ころ、トラーパニ到着(30分遅れ)。 トラーパニ到着後、早速エリーチェ行きのバスの時刻をチェック。9時半と12時45分発の便があることがわかった。
<5日目> 9時にホテルをチェックアウト。 昨日調べた9時半のバスでエリーチェへ行こうとしたところ、バスは11時半までないという。昨日チェックしたバスの時刻は何だったのか? 9時半のバスでエリーチェに向かい、午後の早目の時間にトラーパニに戻り、そして夕方までにパレルモへ移動する、というのが前日に考えた予定であった。 実はコンサドーレのホーム開幕戦に行くため、翌日の午前中にはパレルモを出ることになっており、この日は確実にパレルモまで移動しておく必要があった。トラーパニからパレルモへのアクセスは便利なので、夜になっても問題はないと思われたが、何があるかわからない。 エリーチェ、トラーパニ間の交通も今一つ便利ではないので、11時半のバスでエリーチェに行った場合、何時ごろトラーパニに戻って来られるのかという不安もあった。加えて、どんよりとした曇り空。あまり観光気分が盛り上がらなかった。 ということで、エリーチェは次の機会に回すことにしてパレルモに戻った(トラーパニ港を10時に出るバスに乗車し12時前パレルモ中央駅前に到着)。 思いがけずパレルモで時間ができたので、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のロケ地となったチェファルーまで行くことにした。チェファルーへ2005年の夏に行っているが、その時は「ニュー・シネマ・パラダイス」のロケ地ということはまったく知らずに歩いた。 パレルモ中央駅を13時20分ころ出発し(この段階で10分余りの遅延)、チェファルーには14時30分ころ到着。ちなみに、この日はというかこの日もダイヤがかなり乱れており、メモには20分以上の遅れとある。
海岸まで出てすぐに駅に戻る。 記憶がはっきりしないのだが、チェファルーからパレルモへ向かう列車は1時間に1本くらいあるので、急ぐ必要はないのだが、明るいうちにパレルモについてちょっと街歩きをしたいと考えていたのだろうか? かなり速足で歩いた。 目ざす海岸の風景を見た後、大急ぎで駅に戻ったが、駅までの坂道がけっこうきつかったという記憶がよみがえって来た。 めざす列車は15時07分発。しかし、頑張ったものの駅に着いたのは15時11分。やはりだめだったと思ったのだが、またまた列車が遅延。5分の遅れだったが乗れてしまった。運がよかったというべきか。ただ、往路の列車が遅れなければ余裕で間に合っていたわけで。。。 16時10分ころパレルモ到着。予約しておいたホテルに荷物を置き、市場を散策(残念ながら写真は撮っていない)。 旅で書き留めるメモに、食事について詳しく書くことはあまりないのだが(ぜいぜい食べたものと値段くらい)、この日のメモは珍しく少し詳しい。 パレルモ中央駅近くのトラットリア・トラーパニという店で夕食をとった。内容はスパゲッティ・ボロネーゼ、チキンのグリル、ミックスサラダ、そしてミネラルウォーター(アルコールがほとんどダメなので)という平凡なもの。たぶん安いものを選んだ結果だと思う。席料・サービス料込で14ユーロだったのでイタリアとしてはかなり安い金額で収まった。 安い店なのに、麺のアルデンテはベスト、ミート・ソースも旨く、特筆すべきはチキンの焼き加減。もも肉が出て来るかなと思っていたのだが、提供されたものを見るとむね肉だったので、ああパサパサの肉を頑張って食べなければならないのかと思って口に入れると(自分が食べるようなレベルのレストランで鶏の胸肉が出てきてパサパサでなかったことはないという感じ)、水分が適度に保たれた絶妙の焼き加減、塩味もよく調理担当者はなかなかの腕だと思われた。サービスをしてくれたおじさんも親切で(明るすぎず)、とてもよい印象を持って店を出た。ただ、この店は珍しくエスプレッソ・マシーンを置いておらず、食後のエスプレッソが飲めればもっとよかったのだが(自分はイタリア人の真似をして食後に砂糖をたっぷり入れたエスプレッソを飲むことが多い)。コーヒーを淹れる設備に金をかけず少しでも安価に食事を提供しようということなのだろうか。(ちなみに、この旅行記を作成するにあたってネットでこの店を調べてみたところ評判のよい店らしい)。 <6日目>
8時半にチェックアウトし、帰国の途につく。(終わり) |