アンコール遺跡群再訪2日目

前の晩は、猛烈に眠く、9時には就寝。そのため、この日は6時すぎに目が覚めた。

今日はトゥクトゥクに10時に来てくれるようお願いしているので、時間に余裕がある。ということで、朝食後、ちょっと街中へ散歩に出かけた。97年に泊ったあたりの様子も見てみたいし。



97年に訪れた時、妙に気になった像。2012年現在この像はどうなっているのだろうか。それを是非確認したかった。本物の鳥が供えられているところが何ともすごかった。



この像は確か国道6号線の中央にあり、両脇の道を車やらバイクやらが通り過ぎていた。




行ってみると、ありました、ありました。あの像が。ガイドブックによるとミス・ジェイ・テエット像ということらしい。何の神様なのかはわからないが、人々の信仰も厚いようで線香や花も添えられていた。大きな変化は像を覆う祠のようなものが作られていたこと、像に衣装が施されていたこと、そして、一番の変化は現物の鳥ではなく鳥の像が置かれていたこと。




周囲の環境も大きく変化していた。




シェムリアップ川沿いにて(本物の象ではありません。象の像です。象以外にも色々な動物の像が並んでいた。)



さて、本日の観光の初めはタ・プローム。タ・プロームといえば、スポアン(榕樹)の巨木の根っこに押しつぶされそうになったところを撮った写真が定番だが、今回はその手の写真は無し(写真はスポアンとは違う別の植物の根か?)。とにかく好みのデバター探しだ。




タ・プロームらしい、廃墟にたたずむデバター。しかし、お顔が男性的。とにかくこの先は顔を基準にデバターを見ていこうということに。




右上の像のようにかなりふっくらとしたデバターも。







一応、タ・プロームの建物の写真も。ちなみにタ・プロームは修復中で入れない場所がかなりあった。




次に向かったのはプリアカーン。前回の訪問では印象に残らなかった2階建ての建物を確認したいが、もちろん、デバターも。




童顔のデバター。




金剛力士(だと思う)。




2階建ての建物。




スポアンの根っこに押しつぶされそうになっている回廊。




昼食は、ニャック・ポアンの前にある食堂でとった。主要な遺跡の前にはこんな風に食堂や茶店がある。




ニャック・ポアンの周囲は池(?)に囲まれており、このような木道を歩いて行く(写真はニャック・ポアン側から振り返って撮ったもの)。しかし、前回の訪問でこのような所を通ったという記憶がまったくない。こんな場所ならば記憶に残るはずなのだが。記憶に残らなかった理由と思われるものは、ニャック・ポアンの遺跡本体を見てわかったようなきがした。




ニャック・ポアンは治水に対する信仰と技術を象徴する寺院で、正方形の中央池(その中央に中央祠堂が、その横に神馬ヴァラーハ像がある)の四方に小池が配置されている。写真は、入ってすぐの小池の側から撮ったもの。ご覧の通り、水が沢山たまっている。前回訪れたときは、水は干上がっており、底には草が生い茂っていた。雨季が明けてから時間がたつと、この水はなくなってしまうのだろうか。前回、ここの水がなかったということは、さきほど通ってきた木道の所の水も干上がっていて、それで印象が残っていないのだと思う。しかし、それよりもなによりも、写真を撮った場所から先は立ち入り禁止になっていたのが非常に残念。水をたたえたニャック・ポアン全体が見られると思って来たのだが。。。




次へ向かったのはタ・ソム。小さい寺院だが、なかなか素敵なデバターが見られるらしいので選択。



















タ・ソムの東塔門。




タ・ソムの東塔門。




本日の目的はほぼ達成。ホテルへ向かう道すがら、まずは、東メボンへ。今日訪れた他の遺跡が12~13世紀の建造に対し、こちら10世紀半ばの建造と、かなり古い。




東メボンを出る前にトゥクトゥクの座席から。




本日のラスト、プレ・ループ。こちらも10世紀半ばの建造と古い。




当たり前だが、アンコールワットは暑い。遺跡を歩いていると汗だくになるが、トゥクトゥクの座席で風に吹かれると、汗がスーッとひいていく。気温は高いのだが、風はぬるく適温に感じられる。そんな風に吹かれていると、身も心も溶けていく感じがして実に心地よい。ズーッとここにいたいと思わせるものがある、トゥクトゥクの座席で感じる風には。




観光客の集まるオールドマーケットの界隈。ここ10年間くらいで観光地化が進んだところはどこもこんな感じになっているという印象(こことインドのフォート・コーチンを念頭に語っているだけなのだけれど)。