<目次>
 1.アンコール遺跡群再訪1日目(このページ)
 2.アンコール遺跡群再訪2日目
 3.アンコール遺跡群再訪3日目
 

  アンコール遺跡群再訪1日目

2012年12月、1997年3月以来となるアンコール遺跡群を訪れた。

羽田を深夜に出発し、翌朝バンコクでアンコール遺跡群最寄の街シェムリアップ行きに乗りつぎ、1時間弱のフライトで9時少し前に到着。

今回はホテルを予約しており、ホテルからの「無料」の出迎えもお願いしておいた。
空港の建物を出ると、すぐに僕の名前を書いた紙を持ったドライバーを見つけることができた。

ドライバー氏のあとをついていくと、乗り物はトゥクトゥクであった(カンボジアのトゥクトゥクはバイクの後ろに2人もしくは向かい合わせの4人用の座席を備えたリアカーのようなものをつなげたもので、もちろん日よけ兼雨よけもついている)。迎えには、自動車が来るか、このトゥクトゥクが来るかちょっと気になっていたが、トゥクトゥクでよかった。というのは、出迎え料は無料だが(たぶんホテル持ち)、その日の観光は出迎えに来たドライバーにお願いするしかないかなあと思っていたからである。自動車よりトゥクトゥクの方がずっと安いのである。そして、風を感じながら移動できるという魅力もある。

9時半ころホテルに着くと、荷物を預けてすぐに観光に出た。

あまりあちこち欲張る気はなく、ドライバー氏にはバイヨンとアンコールワットが見たいと告げ、出発。

遺跡へ向かう途中、シェムリアップ近辺の遺跡の共通入場券を購入して(3日券=40ドルを購入。不正利用防止のため、その場で撮った顔写真がプリントされる)、いざバイヨンへ。



アンコール・トムの南大門。めざすバイヨン寺院はアンコール・トムという都城の中央に位置し。南大門からは1.3kmくらいある。前に見える乗り物がトゥクトゥク。







今回の旅の目的の一つであるデバター(女神)に迎えられ、バイヨン内へと足を踏み入れていった。




バイヨンといえば、何といっても観世音菩薩。







観世音菩薩がいっぱい。




バイヨンは実はレリーフもなかなかのもの。前回に続き今回も詳細は見られなかったというか見なかった。いずれレリーフの詳しい解説本を片手に訪れたい、ということで。







またまたデバター。




バプオーン(というミラミッド型をした寺院)とそこへつながる空中参道。




バプオーンの上から空中参道方面を望む。




ピミアナカス(これも寺院)。ピミアナカスは正しくはピミアン・アカーハといい空中楼閣などの意味があるらしい。




ピミアナカスから




昼食後、アンコールワットへ。奥に見えるのは西塔門。短時間ながら猛烈な雨が降ったため参道が濡れている。




西塔門にも沢山のデバターが。




前回の訪問時には雨季明けから相当期間を経ていたためか、ここの水が干上がっており、このおなじみの水面に映るアンコールワットが見られなかった。せっかくの眺めだが、第一回廊にグリーンシートが。




まずは第一回廊を一周(約760m)。ここにはこうしたレリーフが途切れることなく施されている。とにかくすごい。







もちろん、第一回廊にもデバターが。




ヒンドゥー神話「乳海攪拌」の図のレリーフの一部。神話の概略は次の通り。神々と阿修羅が相談して不老不死の薬を手に入れるため、大亀クールマの背中に大マンダラ山をのせ、その中腹に大蛇ヴァースキをからませ、それを両側から交互に引き合うことによって山を回転させ、大洋をかきまぜた(大洋をかきまぜることによって不老不死の薬が生ずるとされていた)。この攪拌によって大洋は乳の海となり、海中から様々な創造物が飛び出した。




「乳海攪拌」の図の一部。大蛇ヴァースキを引っ張る神々。




アンコールワットの裏側。




アンコールワットの裏側。



羽田-バンコク間の飛行機であまり眠れなかったこともあり、4時をすぎたころ疲れが出てきた。アンコールワットは全然見切れていないので、残り2日の滞在中にまた訪れることにして、ホテルへ戻った。