スタジオ・ジュゼッペ・メアッツァでインテル対キエーヴォの試合を見る

<2日目続き>
ジェノヴァからミラノに戻った後、ホテルに寄って上着(ブルゾン)を持ってスタジオ(スタジアム)・ジュゼッペ・メアッツァへ向かった。

このスタジアムは、日本ではサン・シーロという名前の方が通りが良い印象があるが、1980年、インテルとACミランに在籍していたジュゼッペ・メアッツァという名選手が亡くなり、スタジアムを所有するミラノ市が同選手を称えるため、サン・シーロからジュゼッペ・メアッツァに名称を変更したとのこと。

地下鉄でスタジアム最寄りの駅であるロットまで移動し、そこからは徒歩で15分くらい(2015年にスタジアム近くにサン・シーロ駅ができたとのこと)。多くの観客が歩いているので迷うことはなかった。
その観客の中にちょっとというか、かなり変わった荷物を持つ人たちがいた。何を持っているのかというと、大量のトイレット・ペーパー。いったい何なのだろうと思っていたが、それはスタジアムで知ることになる。

スタジアム前のチケット売り場に着くと、かなりの長い列ができていた。

窓口は沢山あったが、チケット購入まで25分を要した。



スタジオ・ジュゼッペ・メアッツァ。8万人あまりを収容できる巨大スタジアムだ。この日の対戦相手キエーヴォはヴェローナをホーム・タウンとするチームで、資金力がものを言うプロサッカーにおいて、小規模な財政規模ながらイタリアのトップリーグで頑張っていることで有名だった。しかし、この旅行記を書くにあたって調べてみると、2021年財政破綻によりチームは消滅したとのこと。




一つ前の写真を拡大してみた。ゴール裏の2階席がインテル・サポの席で、そこから何やら白いものが投げ入れられているのがわかるが、これがトイレット・ペーパー。投げ入れられた瞬間はもっとすごかったのだが、ちょっとシャッターを切るタイミングを逸してしまった。




ゴール裏の2階席を拡大してみた。煙が見える。発煙筒は禁止されているはずだが。。。それから、写真ではよくわからないが、上半身裸の観客がけっこういる。Jリーグのゴール裏でも、こういった文化を真似てか上半身裸のサポが昔はけっこういたが、最近はあまりみかけなくなったか?




試合は2-0でインテルの勝利。長友(2011年1月末チェゼーナからインテルにレンタル移籍)はけっこう活躍しており、ファンの喝采を浴びる場面も度々だった。




スタジアムの雰囲気(その1)(mp4=16.5Mb)。




スタジアムの雰囲気(その2)(mp4=18.8Mb)。インテルの選手の得点後、スタジアムDJが選手のファミリー・ネームを叫び、その後、観客がファースト・ネームをコールするというのを繰り返していた。




試合終了後のスタジアムの雰囲気(その3)(mp4=20.3Mb)。2つの動画をつなげてあるが、最初と後の方と明らかに写っている観客の数が異なる。前後の動画の時間差はほんの数分なのだが、その間に観客は一気に退場するのだ。特にゴール裏の退場は素早く、Jリーグの観客とは行動様式がかなり異なる。試合に敗れたのならば、何となく理解できるが、この日はインテルが勝ったのにもかかわらず、あっと言う間の退場だった。




試合後のスタジアム前。20時を回っていたが、まだ空には明るさが残っていた。



帰りの地下鉄はそこそこ混雑していたが思ったほどではなく、スムーズにミラノ・セントラル駅まで戻ることが出来た。日本からの観客だろうか? 長友の背番号55がプリントされたレプリカ・ユニホームを着た人も見かけた。