ケロアンのメディナを歩く <4日目(8月19日)続き>マクタールからのルアージュは、16時20分ころ、ケロアンのルアージュステーションに到着。1時間ほどネットカフェで涼んだあと、ケロアンのメディナを散歩した。以前行ったときは、春先の寒々しいなか歩いたのであまり好印象はなかったが、なかなかよいメディナである。天気で印象は随分と変わるものである。 ケロアンは、7世紀、ウマイヤ朝がマグレブ征服に着手した際に建設された都市で、北アフリカにイスラム教が広がる起点となったところである。そして、マグレブ最初のモスク、グランド・モスクが建設されたことにより、聖都として重要な位置を占めるようになっていった。現在、イスラム世界では、メッカ、メディナ、エルサレムについで4番目に重要な聖都ということである。 ガイドブックには「ケロアン」とか「カイロアン」と表記されているが、地元民は「キャラウイーン」と呼ぶことも多いようだ。そのことは、スベイトラでルアージュの運転手に「ケロアン行きか?」と問うたら「キャラウイーン」と答えが返ってきたことで知った。最初、「えっ? ケロアン行きではないのか?」と思ったが、モロッコのフェズにカラウイーン・モスクというモスクがあり、これはケロアンから移住した人により建設されたことを思い出し、「キャラウイーンね」と納得した。
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