19時半、夕食の準備が出来たとホテルの人が部屋まで呼び出しにきた。この日、もう一組の宿泊者である西洋人グループ(多国籍軍らしい)のテーブルはなかなか豪華そうな感じ。それに引き換えこちらは、質素そのもの。まず、具の少ない野菜スープが出され、その後メインとなったが、ライスの上に目玉焼きが載っているだけ、つけ合わせがあったように思うが記憶が定かではない。どうやら、僕らがベジタリアン(「卵はOKだよ」)なんて言ったものだから、他の人たちもとばっちりを受けた模様。「ベジタリアン」でなければリャマ肉の料理が出される予定だったようだ。僕は食事にはあまりこだわらない人間なので、まったく問題なかったが、他の人たちには悪いことをしたかもしれない。

食事後、外へ出てみると、ものすごい星空だった。かつて砂漠1泊ツアーなどで、満天の星空を見たことはあるが、空気の澄み方が違う。こんなに星があったのか? と思わせる星空だった。

このホテルでの次なる楽しみは夜明けである。日の出は6時半ということなので、その40分くらい前に目覚ましをセット(結局は目覚ましなしで起きた)。


ウユニ塩湖の夜明け。太陽が顔を出してしまうとあまり奇麗ではない。



すっかり日が昇った後の塩のホテル。建物の下の白い部分も当然のことながら全部塩。




塩の結晶。通常これほど大きな結晶はなかなか出来にくいらしいが、ここウユニ塩湖ではこれが普通のサイズ。

8時45分ころ朝食。ウユニへ戻る車は10時半ころ来るとのこと。ところが、待てど暮らせど車は来ない。しかし、今日はこの後急ぐ用があるわけでもなし、ホテルを一歩出ると塩湖の美しい光景が見られるのである。今日中にウユニに戻ることが出来ればいつまで待っても「まっいいか」という感じだった。


ホテルの出入り口。この向こう側の陸地の方から車が迎えに来るはずだが、なかなか来ない。




鏡のような水面。手前の円錐形の白いものは塩を積み上げたもの。



なぜかバスも通った。ローカルバスか?



雲の具合が変わると、景色の雰囲気も変わる。

結局、昼近くになり次から次へとツアーの車がやって来たが、我々の車がやってきたのは1時近くになってからだった。沢山のツアー客の中には日本人の姿もけっこう見られたが、前日くらいから急に日本人の密度が濃くなったようだった(僕らのツアーも日本人の参加は我々が1週間ぶりくらいのようだった)。もしかすると、長期旅行者たちが天候の好転を見て、こぞってウユニにやって来たのかもしれない。そして、その結果、日本人旅行者の数も増加したのかもしれない。

沢山の車の中には、Tさんの参加する2泊3日ツアーの車もあり、Tさんは無事、ツアーの乗り換えに成功。我々は、今しがた着いた車でウユニへ戻るということだが、出発は今到着した人たち(一部は日帰り、一部は塩のホテル宿泊)の昼食が済んでから。ということで、我々はこの日やってきた人たちの昼食に便乗することになった(我々のツアーは3食つきだったはずで、これは4食目なので、出発が遅れた結果、只飯にありつけたということになるのだと思う)。料理の中には骨付きリャマ肉のグリルがあった。味は牛でもなし、羊でもなしというものだった。

14時半ころ、ようやく出発。途中塩の精製所に寄り、15時45分ころウユニの旅行社前に到着。そして最後に、廃車となった機関車などが野ざらしにされている場所に行った。これで、1泊2日ツアーは終了。



野ざらしにされた汽車。古い蒸気機関車などを集めて汽車博物館みたいなものにするつもりだったらしいが、到底実現できる計画ではなかったようだ。





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