アンティグア

<7日目(3月8日)>
飛行機は定刻通り6時に出発、7時50分、グアテマラ到着。

最初の目的地は国立考古学民族学博物館。地図を見ると空港からは徒歩圏だ。迷わず歩き出す。道は非常にわかりやすく、15分で到着。マヤ文明の貴重な遺物が展示されているらしいが、勉強不足の自分には、それは実感できずじまい(下記にはネットで調べた内容を若干記しましたが、勉強してから見ていれば大違いだったと思います)。



メキシコとグアテマラの国境近くにあるピエドラス・ネグラスの玉座(8世紀後半)。背もたれの部分は巨大な仮面を表していて、目の部分に人の顔のレリーフがある(王の父と母だとか)。




マヤ文字が刻まれた石碑。




一つ上の写真を拡大してみた。かなりすり減っており(風化しており)、マヤ文字のアウトラインくらいしかわからないが。




グアテマラとベリーズの国境近くのナランホの王の石碑(8世紀初め)。




3つの場面からなるが、モチーフは何だろう?



博物館からは、タクシーでグアテマラシティーの中心部のアンティグア行きのバスの発着近くに出た。

グアテマラシティはスペイン統治時代の1775年から首都が置かれていた街で、歴史的建造物もあるようだが、タクシーを降りたあたりには、そういった歴史的雰囲気はなく、渋滞する車、激しいクラクション、と発展途上国特有のエネルギーを感じる街だった。

この街の治安もどちらかといえば悪い方で、若干緊張しながらアンティグア行きのバス乗り場を探したが、すぐに見つけることができた。

アンティグア行きのバスは、かなりのおんぼろバスで、シートのあちこちも破れている。発車を待っていると、一人のおじさんが話しかけてきた。アンティグアのスペイン語学校の客引きで、短期滞在である旨を話すと、すぐにあきらめてバスを降りて行った。そういえば、アンティグアはスペイン語学校が沢山あることでも有名な街なのであった。

10時40分ころ、グアテマラシティを出発したバスは、11時50分ころ、アンティグアに到着。

アンティグアはグアテマラシティーとはうって変わって、落ち着いた感じのする街だった。ここは、標高1520mの高原にある街で、グアテマラシティ以前にスペインが総督府を置いていた古都である(世界遺産にも指定されている)。同じコロニアル都市のメキシコのグアナファトでややがっかりさせられたが、ここアンティグアは何となくよかった。とりたててこれといったもののない街だったが、街から望むことができる富士山型のアグア火山が、その原因だろうか。



カラフルな街並み。道は石畳。背の高い建物はほとんどなかった。







紫の花をつけた木が並ぶ。




赤い花も。










アグア火山。滞在中くっきりと見えることはなかったがいい感じだった。




3泊滞在したアンティグアのホテル(1泊12ドル)。メキシコシティ最終日の10分の1だ。朝晩はちょっと寒いが、コンパクトにまとめられた部屋でちゃんとトイレ・シャワーもついている。