イスタンブール(1)

<15日目>
10時半、ホテルをチェックアウトして、イスタンブールへの訪問を繰り返すなかで、なかば定宿化していたホテルに移った。

そのホテルは、チュネルのイスティクラル通り側の駅の近くにあるホテルで、90年の春以来、繰り返し泊っており、フロントを取り仕切っているマダムは、いつもややオーバーとも思える笑顔で迎えてくれ、宿泊料も値引きしてくれた。しかし、そのマダムはもういなかった。



スイソテルをチェックアウトした後、マチカ公園を横切るゴンドラ(公共交通)でタクシム方面に出た(右に見える大きな建物はヒルトンホテルだと思う)。



部屋で一休みした後、外出。

昼食後、エミノニュに出て、そこからバスでエユップへ向かった。エユップ・スルタン・ジャミイの裏手の丘の上にあるチャイハネに行くためである。このチャイハネには、すでに何度か訪れている。

エユップ・スルタン・ジャミイも、ムハンマドの弟子アイユーブ・アル・アンサーリーが祀られているモスクで、ムスリムにとっての聖地なのだが、ここはいつも素通りしてチャイハネに直行している。



モスクへ向かう道。




モスクの門前。




モスクの入口。




ピエール・ロティのチャイハネから(もしくはそのあたりから)、イスタンブールの旧市街方向を望む。川のように見えるのは金角湾。ピエール・ロティのチャイハネとは、19世紀末に活躍したフランス人作家のピエール・ロティがイスタンブール滞在中に通ったチャイハネで、いつしか彼の名前を冠して呼ばれるようになったとのこと。メモによると、この時はエルマ・チャイを注文している。




チャイハネを出た後、エユップ・スルタン・ジャミイに寄ってみた。






エユップからドルムシュでアクサライまで移動した後、何となく街歩きをしたり、グランドバザールを歩いたりした。



カラフルなファッションビルのようなものがあったので1枚。




マルマラ海に続く坂道からベヤズットの塔方面を望む。宙に浮いている物体は通りに渡された飾りか何か。




何ということのない光景ですが、個人的なイスタンブールの記憶を呼び覚ます画像。



今一つ食欲がなく、重たい肉料理は食べたくなかったので、夕食は中華料理に避難。カリカリの焼き餃子・チャーハンとスープを食べた。やさしい味(薄味)の卵と野菜スープに救われた(ように思う)。