能取湖のサンゴ草と小清水原生花園(2024.09)
<両親が訪れた場所を訪れる旅>
2024年9月、ローカルニュースで能取湖のサンゴ草が赤く色づいて見ごろを迎えたというのを見て急に思い立って訪れることにした。例によって天気予報で確実に晴れることを確認してから。

あさイチの新千歳発女満別行きの便で行ったのだが、空港へ向かう列車が鹿と衝突して遅延。”鹿遅延”はかなり頻繁に起きていて、自分もここ数年、何度も直接・間接の影響(先行する列車が衝突とか)を受けている。

普通はけっこう時間的余裕を持って新千歳空港へ行くことにしているのだが、あさイチの女満別行きの出発時刻は7時35分と早く、乗車した列車の空港到着は定刻通りで出発の約45分前。ということでそんなに余裕はない。鹿との衝突で列車が急停車した後、鹿の除去、列車の走行に影響があるような損傷があるかどうかの確認などがあり、なかなか動かない(車掌が経過を逐一アナウンスしてくれた)。遅れが20分を超えるとまずいが、幸い15分ほどの停車で運転が再開されてことなきを得た。

能取湖のサンゴ草の群落地は卯原内(うばらない)というところにある。空港から公共の交通機関でアクセスすることはできず、普通ならレンタカーの利用ということになるのだが、サンゴ草を見た後の予定を考えると車はちょっと邪魔なので、空港-能取湖-網走駅とタクシーで移動することにした。

朝早いせいなのかどうなのかはわからないが女満別空港には客待ちのタクシーはおらず、予約車の運転手に声をかけると、すぐに別の車を呼んでくれた。



卯原内のサンゴ草群落地。天気を確認してから来れてよかった。昔、網走で働いていたことがあるのだが、なぜか訪れていない。忙しすぎて、ちょうどよい色づき状態でかつ天気が良い日を選んで訪れるということは不可能だったのかもしれない。




写真で見るとものすごい広大なサンゴ草群落地のように見えるが、実は、それほどでもない。広大ではあるのだが。



タクシーにはサンゴ草群落地の駐車場で待っていてもらい、その後、網走駅まで移動。1万円超えの運賃を覚悟したが、9000円ちょっとで済んだ。



網走駅でかなり遅めの朝食(かにめし)。




次の目的地は小清水原生花園。網走在住時から何度となく訪れている場所だが、両親が北海道各地にある原生花園を好んで訪れていたようなので行くことにした。快晴だったので車窓からは期待通り知床連山を眺めることができた。




小清水原生花園。ほとんど花が咲いていないように見えるが、ところどころに可憐な花が見られた。




キタノコギリ草? 花は全然わからないので調べてみた(以下の花も)。




ヒロハクサフジ?




これは自分でもわかる。ハマナス(のはず)。




斜めに三つ並んだ花はエゾフウロ?




何という花だろう?




小清水原生花園から網走方面を望む。




小清水原生花園駅。




小清水原生花園駅。




網走へ向かう列車からの眺め。浜辺で釣り竿を何本も立てて釣りをする人たちがいた(この写真ではわからないが)。たぶん鮭釣りだと思うが、網走-斜里間では一人が使うことが出来る竿の本数、釣ることが出来る鮭の数に制限があるそうだ。



釧網本線の列車では網走駅まではいかず、一つ手前の桂台で下車。昔網走に住んでいたころよく歩いたあたりを歩こうというわけである。そういうつもりだったのでレンタカーを選択しなかったのだ。



桂台駅を出てしばらく歩いて網走の繁華街に出た。かつての繁華街といった方が正確で、現在はここから少し離れた幹線道路沿いに大きな駐車場を持つ商業施設が並び、賑わいはそちらに移っている。しかし、網走に住んでいたときに利用していた本屋がいまだに営業を続けてくれており、そこで文庫本を一冊購入した。



これでこの日の予定は終了。ということで帰宅すべく女満別空港へ向かった。