信貴山縁起絵巻と金刀比羅宮とカマタマーレ讃岐戦(2016.05)
2016年5月、奈良国立博物館で開催された「信貴山縁起絵巻」の特別展の見学とコンサドーレの応援を兼ねて奈良と香川県に出かけた(この旅行記を書いているのは2025年8月なのでかなり記憶違いもあると思う)。





「信貴山縁起絵巻」は平安時代末に成立した、大和国信貴山に住む僧命蓮(みょうれん)にまつわるストーリーを描いた絵巻物。一番有名と思われるのが「山崎長者巻」で、命蓮は鉢(僧侶が托鉢で使う鉢)を自在に飛ばすことができ、托鉢のため山崎の長者(長者=富裕者といった感じ)のもとに鉢を飛ばした(自分の足で托鉢に行けという感じだが)。しかし、長者がとりあってくれなかったので、鉢の上に長者の倉を載せて信貴山まで運んでしまったという話(写真は展覧会のチケット=倉の一番下の部分しか見えないが、倉が飛んでいくのを長者らが追っていく場面)。この話は、その後長者と命蓮の交渉の結果、倉に入っていた米俵のみ返却する(返却も鉢を使って行う)というところで終わる。

ストーリーのみならず絵も当時の人々の生活の様子などがわかる興味深いもので、日本美術史上最古の猫(飼い猫)の絵が描かれていることでも有名。全3巻が同時に公開されるのは初めてとのことで、何としても見に行きたいと思った。

展覧会は5月22日(日)まで。ということで、21日に奈良国立博物館に行って、翌日、カマタマーレ讃岐戦が行われる丸亀へ行くことにした。

羽田から飛行機に乗り、11時前には伊丹に到着(着陸少し前に機内から撮った写真のデータのおかけでどういうタイムスケジュールで動いたのかがよくわかる)。



飛行ルートがよくわからなかったが、いつもならば見える奈良県の古墳は見られず、大阪府上空に入ったあたりで遠くに大型の前方後円墳が見えてきた。グーグルマップで確認した感じだと、手前の川が大和川、奥の一番大きな緑の部分が誉田御廟山古墳(応神天皇陵と伝えられている)と思われる。




羽田-伊丹便に乗るとだいたい左下に大阪城を眺めることができるルートを飛ぶ。



上の大阪城の写真を撮ったのが10時40分くらいで、11時前には伊丹到着。その後、おそらく午後1時前には近鉄奈良駅に着き、奈良国立博物館へ向かったと思われる。

信貴山縁起絵巻の特別展はけっこう混雑していたと思われ、博物館を出た時、午後3時半をすぎていた模様。

この日は翌日の四国行きのため、岡山まで移動して宿泊することになっていたのだが、ちょっと奈良を歩いてから移動することにし、東大寺へ向かった。



東大寺南大門(右)と大仏殿(左)。デジカメのデータによると15時58分に撮ったことになっているが、デジカメの時計はピッタリ合っていなかったはずなので、正確な時刻はわからない。それにしても、これはどこから撮ったのだろうか。建物の見え方からみて少し高い場所からなのだが。ちなみに県庁からだとこの角度では見えない。東大寺の観光バス用の駐車場のあたりという感じだが。。。




東大寺南大門。南大門を通して大仏殿が見えるこの眺めが好きで、奈良に行ったときここを歩くことが多い。




鹿を至近距離から撮影したのは初めてかもしれない。




南大門金剛力士像(阿形像)。




南大門金剛力士像(吽形像)。



大仏殿は拝観せず、その前を右(東)に曲がって三月堂(法華堂)・二月堂方面へ向かった。



三月堂(法華堂)。安置されている仏像群が�圧巻なのだが、今回は建物を眺めるだけ。




三月堂(手前)と二月堂(奥)。




二月堂。




二月堂から大仏殿裏(講堂跡)方面に続く道を歩いた(振り返って二月堂を撮影)。この道はけっこう気に入っていて、三月堂・二月堂まで行ったときは必ず歩いていると思う。




講堂の礎石と大仏殿。



この後、岡山へ移動。