ラ・マンチャ地方の風車の町(コンスエグラ)

<5日目>
『ドン・キホーテ』の舞台となったラ・マンチャ地方の風車の町として、コンスエグラとカンポ・デ・クリプターナが有名だ。

初めてスペインを訪れた91年、カンポ・デ・クリプターナへ行こうと考えたのだが、行きあたりバッタリの行動をしているうちに時間切れとなって行けず、それ以来、ラ・マンチャ地方の風車のある風景は見られずにいた風景である。

で、今回は風車のある丘からの眺めがカンポ・デ・クリプターナよりも良さそうという勘でコンスエグラを選択(勘が正しかったのかどうかは両者を比較していないので不明)。

カンポ・デ・クリプターナは列車で行くことができるが、コンスエグラはバスでしか行けないというのもポイントとしては高かった。行きにくいということは、観光地とはなってはいても、観光客の数が少なそうだったから。

両者ともに、マドリードからの日帰りも可能な感じだが、夕日に染まる風車群が見たいので、計画段階で一泊を選択。



この日ホテルは朝食のつかないタイプのホテルだったので、外で朝食をとったが、観光客、観光客した行動もと思い、チューロスとチョコラーテを出す老舗カフェチョコラテリア・サン・ヒネスへ。




チューロスとチョコラーテ。店に入りまず、レジで注文して食券(レシートが食券代わりだったか?)を買ってから席に着くシステムだった。




ソルにある首都から地方への道の起点となっているゼロkm地点を示すプレート。昼間はいつも観光客がたまっていて盛んに記念撮影をしているのでゆっくり見られないが、朝なのでしっかり見られた。



まず、マドリード南バスターミナルへ移動し、そこからコンスエグラへ向かう。

チケットはコンスエグラまで通しで購入できるが(インターネットで購入した)、バスは直通せず、トレドで乗り換えとなる。

マドリード11時発のバスは、12時ころにトレドに到着。次いで12時15分発で出発し、13時50分頃コンスエグラに到着(定刻より15分くらい遅れたか?)。

ホテルに荷物を置いた後、早速風車が並ぶ丘へ向かった。



生憎の空模様。夕日に染まる風車の光景はあきらめる。




風車の内部が見られるお土産屋に入った。



風車内部の歯車。風車が現役だった時代(現在は使われていない)、風車の管理者はその日の風向きにより、風車の向きを動かし(風車の建物の上の円錐形の部分は回転できるようになっている)、その力で穀物を挽いて製粉していた。この後、強い風雨に襲われ、一階のお土産屋でしばらく雨宿りをした。



<6日目>


翌日は快晴となった。風車以外に何もない町だがここで一泊することを選択して正解だった。風車の背後に広がるラ・マンチャ地方の風景もなかなかのもの。




帰りがけにかなり大きなバイクのツーリンググループがやって来た。




風車のほかに写真のように古城もある。




丘の上から見たコンスエグラの町。




木の枝の剪定をするおじさんがこの写真の主人公ですが、後ろで存在を主張する風車。




トレドへ向かうバスの中から。




バスの中から見たトレド。久しぶりでこの街を歩きたい気もしたが、明日の朝、帰国の途に着くこともあり、また、プラド美術館で久しぶりでベラスケスの『ラス・メニーナス』を見たい。ということで、トレドは素通りしてマドリードに戻ることにする。




トレドからマドリードまでは鉄道を選択。写真はトレド駅。トレドからは12時25分発のAVEに乗車、定刻が12時55分のところ、5分も早い12時50分にマドリード・アトーチャに到着。




アトーチャ駅構内。ここは、1992年まで使用されていた旧駅舎のプラットホーム部分で、植物園に見立てて熱帯植物が植えられている。



翌朝の出発が朝早いので、ホテルは空港近くのバラハスにとってある。ということで地下鉄でバラハスに移動してホテルにチェックイン。荷物を置いて、すぐにソル出た。



プエルタ・デル・ソル広場にて。先日見たのと同じようなコンセプトのパフォーマンス。




今日の最終目的であるプラド美術館は18時からは入館無料になるので(閉館は20時、土日は17時から無料、開館は19時)、ちょっと時間つぶし。まず、エジプト政府から贈られた紀元前4世紀のデボット神殿を見て、エジプト成分を補給。




シベーレス宮殿。ソル-デボット神殿-シベーレス宮殿と歩いてきた(4㎞は歩いたか?)。ここまで来るとプラド美術館はもうすぐ。



プラド美術館は予想通り長蛇の列(やはり只というのは魅力的なのだ)。予定通り、『ラス・メニーナス』を鑑賞して、今回の旅行の予定は終了。



日本語のガイド(どの展示室に何が展示されているかを記したもの)もある。



  終わり