おのぼりさん観光イン・ニューヨーク(2) 

<6月27日>
この日の最初の行動はホテルの移動。後から旅程を変更したため、連泊にできなかったのだ。

9時半ころ、この日の予約を入れているホテルへ行くと、やはりまだ部屋には入れないとのこと。ということで、宿泊者登録だけして、大きな荷物(とはいっても30リットルのバックパック一つである)を預かってもらい観光へ出た。

ところで、宿泊者登録の際、レセプションの担当者に今回の旅行について尋ねられた。「どれくらいの期間?」と聞かれ「3週間」と答え、「グッド」と言われたことを覚えている。世界一周航空券の旅であることを話したくて仕方なかったので、もう少し話したかもしれないが、時間がたちすぎて(これを書いているのは旅から9年たった2023年)忘れてしまった。日本のホテルだと事務的な手続きのみで、こんな感じで話しかけられることはめったにないが、アメリカ人はこういうと場面での会話を楽しんでいるというか、それが習慣というような感じがある(数少ないアメリカでの経験から)。そういえば、この朝、ニューヨーク1泊目のホテルをチェックアウトする際にもレセプションの人に何か話しかけれられたのだった。すぐに次の行動に移りたかったので、部屋の鍵を返して「サンキュー、グッバイ」と言って出てしまった。話しかけれらたのに、それに答えずいそいそと出て行くことになり、感じの悪い客だったなあと後悔したのを覚えている。「ソーリー」と言って聞き返せばよかった。「rest」という単語が何となく耳の残っており、たぶん「よく休めましたか?」みたいな感じで話しかけられたのだろう。「しっかり眠れましたよ」とか言って、ホテルを後にすればよかったと、ニューヨーク2泊目のホテルのレセプションで思ったのだけれど、後の祭りだった。

この日も、前日に続きおのぼりさんコースを選択することに。おのぼりさんコースで必須なのは、自由の女神、エンパイアステートビルなどだろうが、自由の女神はちょっと離れていて(実は詳細は把握しておらず)、また、自分の中では何となくエンパイアステートビルなので、後者を選択。と思ったが、高いビルは昇るよりも外から眺めた方がよいと思っているので、エンパイアステートビルを眺められるスポットとして、ロックフェラー・センターへ行くことにした。

ロックフェラー・センターの屋上には有料(29ドル)のエレベーターで昇ることができるが、大観光名所でありかなり混んでいる。とくに夕日の時間帯は予約なしで行くと1~2時間待ちという感じ。この日は午前中だったからそれほどでもなかったが30分待ちだった。



ロックフェラー・センターへ行く前に寄ったグランド・セントラル駅(手前の建物)。




グランド・セントラル駅。なんか絵画みたいな感じに撮れた。天井に描かれた星座が有名。




天井を拡大してみた。




グランド・セントラル駅の地下。




ロックフェラー・センター。




ロックフェラー・センターからセントラル・パークを望む。




ロックフェラー・センターからエンパイア・ステート・ビルを望む。




エンパイア・ステート・ビルをもう1枚。



午後は、ニューヨークといえばここだろうだろうという勝手な思い込みもあって、メトロポリタン美術館へ。目的はエジプト・コレクション。最後にエジプトを訪れてから、すでに17年くらいたっている。まだ未訪問のメジャーな遺跡が沢山あり、訪れたいという気持ちはあるのだが、政情不安もあってなかなか行けないでいた。というわけで、エジプトから遠く離れた美術館の展示物を通じてではあるが、エジプト成分を取り込もうというわけである。















ハトシェプスト女王の像。




エジプトではないものも1枚。ペルシャの影響を受けたギリシャ彫刻(キプロスで出土したもの?)。



メトロポリタン美術館には、さすがというべきか何というべきか、入り口の案内所のところにいくつかの国の言葉の担当者が配置されており、そこに日本語担当者もいた。日本語担当者は日本人の女性で、館内案内図を欲しいというと「印象派見ますよね?」といい、その展示場所の詳しい説明をしてきた。僕の主目的は”エジプト”なのだけれど。。。実はメトロポリタン美術館に関しては、”有名な美術館”以上の予備知識はほとんどなく、何が目玉なのかも知らなかったので、せっかく説明をしてくれたことだし、エジプトの展示物を見た後は、ヨーロッパ絵画の展示場所へ移動した。



フェルメール。




「夏のヴェトゥイユ」(クロード・モネ)




「ラ・グルヌイエール」(クロード・モネ)




「ゴーギャンの昼寝」(ポール・ゴーギャン)




「靴」(フィンセント・ヴァン・ゴッホ)。静物画、けっこう好きです。



メトロポリタン美術館を出た後は、いったんホテルへ。荷物を受け取り、部屋へ行こうとすると、荷物はホテル側で部屋へ持っていくからとのこと。30リットルのバックパック一つなので、運んでもらうほどでもないのだが、おそらくベルパーソン(というのだろうか?)のチップ収入確保のため、そういう方法をとるのだろうと了解。さすがにチップの国だ。ちなみに、この日のホテルは高級ホテルでも何でもなく、ごく小規模なホテルである。






小さな部屋だった。室料は日本円で20000円くらい。マンハッタンの中心部なのでリーズナブルな部類だと思う。