サンリス、シャンティイ

旅に出て5日目の夜、パリに入り、既にパリ入りしている職場の先輩T氏にメールして、予定通り北駅での待ち合わせを確認。

翌日、10時すぎにパリ北駅でT氏と落ち合い、10時49分の列車で、本日の目的地サンリスへ向けて出発(サンリスまでは鉄道が通じていないので、シャンティイまで行きバスに乗り換え)。

さて、サンリスだが、パリの北40kmに位置し、紀元前8世紀からの歴史を有する街で、中世の町並みがかなり残っているらしい。あまり観光地化されていないということで、訪れる人も少なそうである。観光客でごった返す夏のパリを避ける、かつ、それなりに良い所に行きたいということで選択した街である。

シャンティイには11時15分ころ到着。しかし、あいにくサンリス行きのバスは12時25分までない。そこで、シャンティイ城方面へまで歩いて時間をつぶし、適当なところでサンリス行きのバスをつかまえようということになった。



どこをどう歩いたのかよく覚えていないがシャンティイ競馬場の横を歩いた(有名な競馬場らしい)。目の前の鮮やかな緑色の部分がたぶんコース。遠くに見える立派な建物が大厩舎(生きた馬の博物館)。この競馬場の向こうにシャンティイ城がある(たぶん写真のまん中よりちょっと右側に見えるとんがり屋根はシャンティイ城)。




奥の建物は大厩舎(生きた馬の博物館)。中に生きた馬がいるなど、興味深いところらしいが、この時は何にも調べていなかったし、目的地はサンリスだったので見学はしなかった。



シャンティイ城の近くまで行った(と思う)が、そこまでの道すがらバス停はあったものの、時刻表にサンリス方面行きの時刻が記載されていない。町の人何人かに尋ねてみたが要領を得ず、結局、駅まで引き返してバスに乗ることにした。

サンリスには12時50分すぎに到着し、早速街を歩いた(街中でサンドイッチのようなものを買って昼食とした模様)。



取り立てて素晴らしいというわけではないないが、綺麗な町並みが見られた。

























ノートルダム聖堂。













バスの発着所があるサンリス駅前。駅舎はあるが、現在鉄道は運行されていない。すっかり晴れ渡りました。




駅の裏側。







駅から旧市街方向を望む。



サンリスの街は小さく、観光はあっという間に完了。15時半のバスでシャンティイへ向かった。

バスの中でT氏がipadを取り出して何か検索している。生クリームの元祖ともいえる、その名もシャンティイ・クリーム発祥の地で、何とか本場の味を確かめたいとのことだった。で、そのクリームを食べさせる店がシャンティイ城内にあるという。

このままパリに戻るのも何かあっけないので是非行こうということになり、シャンティイ城の近くでバスを降りた。さきほどサンリス行きのバスを探した場所である。サンリス行きの表示はないが、ここでちゃんとサンリス行きをつかまえることができたのだ。まあ、それはどうでもよい。今はシャンティイ・クリームだ。



シャンティイ城。ただ、目的はシャンティイ・クリームなので、城の建物には寄らず、広い敷地内にあるレストランをめざす。




城内には広大な庭園が広がる。ちなみにシャンティイ城の庭園はヴェルサイユ宮殿を建設する際のモデルになったとかで、そう思って見ると何となく雰囲気が似ている。







ありました、ありました、目指していたレストランが。




イチゴの上に載っているのが元祖生クリームともいうべきシャンティイ・クリーム。日本のケーキに載っている生クリームのように、ふわっとはしておらず、かなり重い感じ。しかし、ほのかな酸味があって甘いだけではなく、さわやかな感じもある。イチゴとよく合って美味しかった。



自分的には、シャンティイ・クリームは、近年では、香港のマンゴーパンケーキと並ぶヒットだった。