モンサラーシュ(ポルトガル)-リスボン(ポルトガル)

さて、ユーラシア最西端に向けての旅に戻る朝となった。

「小さな村」はほぼ例外なく交通が不便である。だから多くの観光客は車で訪れる。そして、日のあるうちに訪れ、日のあるうちに帰って行く。宿泊する客は少ない。だから、夕暮れ時以降早朝まではとても静かだ。それでもモンサラーシュは交通の便は悪い方ではなく、エヴォラからの日帰りも可能である。

モンサラーシュからリスボンへの直通のバスはなく、レゲンゴスでエヴォラ行きに乗り換え、エヴォラからリスボン行きのバスに乗らなければならない。

モンサラーシュからエヴォラへは8時のバスを選択(というかそれ以外は超早朝のバスか、夕方のバスしかない)。

チェックインのときバスの時刻のことを話すと、7時すぎには朝食を食べられるようにしてくれるといってくれた(通常は8時だったか8時半だったか?)。

7時すぎ食堂に行くと、宿の人は起きていない感じ。家族経営のホテルだから、昨日朝早い出発であることを話したおばあさんから、家の人にそのことが伝わっていると思ったのだが。

まだ、宿泊費も払っていないし、何よりもパスポートを預けさせられているので、いざとなったらたたき起こすしかないが、タイムリミットぎりぎりまで食堂で待つことにした、椅子を動かしたり、カーテンの開け閉めしたり、食堂とベランダの間を行ったりきたりして、思いっきりゴゾゴゾと音をたてながら。

努力(?)の甲斐あって、家のご主人が起きてきてくれた。無事朝食をとり、バスにも十分間に合う時間にホテルを出ることができた。


モンサラーシュを去る前に城壁の上から。


定刻の8時にモンサラーシュを出たバスは8時40分ころレゲンゴスに到着。

レゲンゴス発9時15分のバスでエヴォラへ向けて出発。

エヴォラには10時過ぎに着いて、10時15分発のリスボン行きをつかまえることができた。

11時45分、リスボン到着。非常にスムーズな移動となった。



レゲンゴスのバスターミナルの待合室。奥は切符売り場。


バスターミナルから中心部に出て、目星をつけていたホテルに飛び込むが満室。『歩き方』には、夏の観光シーズンのリスボンのホテルは混むというようなことが書かれているが、どうやら本当のようだ。ホテルでツーリストインフォメーションへ行くことを勧められたたので、自分の足でホテルを探すことはあきらめ、ツーリストインフォメーションへ。

インフォメーションは、レスタウラドーレス広場からそう遠くない場所にあるホテルを紹介してくれた。朝食付きで1泊50ユーロ。インフォメーションに一泊分の宿泊費を払ってバウチャーを受け取り、ホテルへ行ってみると、表通りには面していない静かなホテルで、部屋もそこそこきれい。レセプションもフレンドリー。リスボンでの2泊はここに滞在することにする。



7つの丘の街リスボンの名物ケーブルカー。テージョ川をバックに走るケーブルカービッカ線。



坂を走る路面電車もなかなか魅力的。観光客は皆知らず知らずのうちに「撮り鉄」になってしまう。



坂道だらけ。



サンタ・ジュスタのエレベーター(有料)。上は展望台になっており、奥には丘の上の地区(バイロ・アルト)へ続く連絡橋がある。





サンタ・ジュスタのエレベーターの展望台から。



サンタ:ジュスタのエレベーターの展望台からサン・ジョルジェ城を望む。



リスボン初日の締めくくりはケーブルカー・グロリア線。



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