<目次>
 1.11年ぶりの上海(このページ)
 2.西塘へ

  11年ぶりの上海

去年(2008年)あたりから中国づいている。

この秋、最近、上海で、現地の一般人の住む集合住宅の一部を改装したホテルが人気をはくしているということを知った。建物のほんの一部のみが客室なので、同じ建物には中国人の住む住居もある。というか中国の人たちの住居の方が多い。基本は一般人の住宅であり、ホテルの表示もなく、外からはそれとはわからない隠れ家のようなホテルらしい(隠れ家ホテルなので名前は秘密-笑)。

上海にはかれこれ11年行っていない。この間の変貌ぶりも見たいし、隠れ家ホテルとやらにも泊ってみたい。というわけで、マイレージの特典航空券を使い、12月の中ごろ、2泊3日で上海へ行くことにした。

調べてみると、僕の泊ろうとしていたホテルはわずか5部屋しかなく、予約できるかどうか心配だったが、さすがにオフシーズンのためか、3泊以上は割引きというバーゲンもやっており、簡単に予約できた。ただ、2泊なので割引きはきかないが。

出発の前の週、毎日のように上海の天気予報をチェックしたが、どうも芳しくない。最初は晴れマークもちらっと現れたが、出発前日には3日間ともに雨マークが。

今回の上海行きは羽田からの出発となった。現在(2009年12月現在)、羽田では国際線の新ターミナルの建設真っ最中で、現ターミナルは本当に小さな建物。

9時半すぎに離陸したJAL便は、3時間強のフライトで、上海虹橋空港に到着。現在、上海の国際線の主役は浦東空港で、ややさびれた感があるが懐かしい。

空港からはエアポートバスで中心部の静安寺へ。
時刻は12時半をまわったばかりで、ホテルのチェックイン時刻まではまだ時間がある。機内で食事が出されたが軽いものだったので、すぐに空腹になりそうだ。そこで、静安寺界隈で昼食場所を探すが、あまり空腹ではないので、軽い食事という条件をつけるとなかなか適当な場所がみつからない(マクドナルドなどのハンバーガー屋はすぐにみつかったが)。デパート地下のレストラン街みたいなところに行くと、なぜか日本食屋だらけ。結局、レストラン探しで消耗するのも何なので、11年ぶりの上海での第一食は「きつねうどん」となった。



静安寺。



ホテルに通じるクローズド・カフェの入り口(カフェ内部の写真はありません)。ここでホテルの客であることを伝えると、レセプション代わりに使っている部屋に案内された。




ホテル内の階段。




非常にコンパクトな部屋。朝食付きで一泊800元。日本円で12000円くらいなので安くはない。




ホテルのキー。一つは部屋のもの、一つは建物に入るためのもの。



チェックインしたあと、すぐに外出。

10年あまりのうちに上海は地下鉄が整備されてたいへん便利になった。ホテル最寄の駅から人民広場まで移動。そこから、上海一の繁華街南京東路へ。



ガイドブックで知ってはいたが、歩行者天国になった南京東路を見てびっくり。日曜日だったためか、この人波。



南京東路を抜けて外灘地区へ行くと、黄浦江河岸はほとんど工事中。来年の万博に向けて急ピッチで準備しているよう。



外白渡橋から眺めた浦東地区。ひときわ目立つタワーは東方明珠塔(468m)。



さて、浦東側へ行きたいがどう行くか。例によって何も調べてきていないので、地下鉄で行くくらいしか思いつかなかった。しかし、適当に歩いていると、外灘観光隧道なるものに出くわした。どうやら川の下をトンネルで抜けられるらしい。ただ、何が「観光」なのかはわからなかった。

地下にある観光隧道の入り口に行ってみると、料金が40元(日本円で約600円)とかなり高め。とにかく料金をはらってチケットを買い、そこからさらに地下深く入っていく。



観光隧道へ。




観光隧道の料金の高さはこれであった。歩くためのトンネルではなかったのだ。




地元客と同乗。あとからわかったことだが、車両は沢山あって次々と絶え間なくやって来るので急いで乗る必要はなかった。トンネルの奥の方になにやら光が。




走っていくと、やがてこうなった。写真のブレブレはご容赦を。



隧道を出ると目の前に東方明珠塔が。もちろんのぼることに。しかし、天気が悪く景色はあまり期待できない。



薄暮の上海。車のライトの筋が血管のよう。




展望室の床にはガラス張りになっているところもある。正直怖い(笑




再び静安寺。